『インタビュー』 KIRA / 雨音 feat.YAMANE リリースインタビュー
-近年盛り上げを魅せるJ-R&Bシーン。そのシーンの先頭に立つ男性R&B集団 Sugar Shack Familyの登場と同時に男性シンガーの人気は女性ファンのみならずJ-R&Bファンには喜ばしいものだ。
だが、忘れてはいけない。ここ日本にもたくさんの歌姫がいることを。
そんな中、音楽と笑いの町 大阪より期待の女性R&Bシンガー、KIRAが満応じしてソロデビュー。
雄一無二の歌声と日本人離れした歌唱力で、同じく関西在住の女性シンガー S-Key-A、Licanaと同様に全国区への活躍が期待される要注目シンガー。
関西のクラブシーンでは確実な人気を誇る彼女だが、昨年梅雨入りと同時に公開されていたミュージックビデオ 雨音 / feat.YAMANEは大きな反響を呼び、3月21日 I-TUNESとレコチョクより配信開始。
今作のリリース曲、雨音はタイトルからどことなく想像できる楽曲ではあるが、KIRAが創り出すその独特な世界感とYAMANEの静けさを持ちつつも力強いラップが見事にマッチングしR&Bというジャンルを超え、壮大かつ繊細な一種のアート性をもった楽曲になっている。 また人間味の感じられる、その歌詞の内容に注目して頂きたい。
【そんなKIRAさんに今回 Next Star Musicが直接お話しを伺って来ました。
今作のリリース曲について、そしてPV撮影等の裏話等まで独占インタビューをお見逃しなく!】
● 改めまして、リリースおめでとうございます。ご自身初のソロシングルリリースということで、リリース後の現在の率直な心境はどうですか?
すっきりしてます(笑)「やっと出せた!」という感じです。以前フリーダウンロード等での配信もあったのですが、こうやって実際にリリースしたいという思いは強かったので。
● 今作のリリース曲 KIRA / 雨音 feat. YAMANEはI-TUNESとレコチョクでの配信になっていますが、PVは昨年より公開されてましたよね。このタイミングでのリリースというのは?
すごい!知ってらっしゃったのですね。 PVはタイトル通り昨年の梅雨入りと同時に公開したのですけど、自分自身が凄くリリースの仕方に迷っていたんです。
● そうなんですねー!いつ頃リリースになるのかすごくワクワクしてました。このタイミングでというのはやはりこれから勢力的に活動していくということで?
はい、これからドンドン勢力的に活動していくつもりです。
● そもそもKIRAというアーティスト名の由来は?
『リスナーキラーのキラーです!』
● これは音楽活動を始めた時からこの名前で?
はい、2005年の音楽活動開始からこの名前ですね。
● 元々、音楽自体に興味持つようになったのはいつ頃ですか?
小学生くらいですかね。人前で初めて歌ったのはもっと後の事なんですけど。父親がEric ClaptonやMariah CareyとかMadonnaとか聴いていたのでその影響もあると思います。
ちなみに自分から初めて洋楽を聴きだしたのは中学1年生の時に聴いたEMINEMからですね(笑)
● 本当ですか!じゃあ、HIPHOPとかそういった部類の音楽もお好きで?
そうですねー、めっちゃ詳しいわけではないんですけど良く聴いたりします。
● いよいよ今作の楽曲について迫っていきたいところなんですけど、PVを拝見させて頂いていた時からかなりダークな曲調と深く人間味の感じられる歌詞の内容が印象的だったのですが。
凄く言葉では表しづらいんですけど、この曲って私が吐いてるだけなんですよね。
「窓から見た雨」みたいなイメージで自分を書いてて、雨音と同時にフラッシュバックする自分の弱い部分や暗い部分を伝えたかったんです。そこにラッパーのYAMANEが語りかけるというか。
● では暗い部分も伝えるというところで元々この「雨音」というタイトル通りの楽曲を製作されようと思ったわけですか?
この曲は前田和彦さんというプロデューサーさんがいて、丁度スタジオにお邪魔した時に「このシンセかっこよくない?」みたいな感じで(笑)そこから一つづつ音を足していって作ったんです。
でも結構その場でメロディが浮かんでて、なんか「雨みたいですねー。」っていう話はしてたんです。
で、次の日の朝にはプリプロ(簡易的なレコーディング)が仕上がってました。
● じゃあ最初からコンセプトを決めてっていうわけではなかったのですね?
はい、違いますね。私は楽曲で『暗い部分』は出さない方が良いってずっと思ってたんです。
でもYAMANEと出会ってそういう歌詞を書いてもいいと思えたっていいますか・・・。
ホンマにこの曲はYAMANEがいたから完成した楽曲なんです。
● なるほど。YAMANEさんの独特な感じのラップがうまく雨音の哀しげな部分を強調できていますよね。
そうですね、私的にはこの曲はYAMANEの楽曲やなって(笑)彼無しでは絶対この曲は成り立たないし、彼が持ってる声の力が凄くて。私が思うに彼の声には悲しみとか愛情とかそういう魂がこもっているっていつも思うんです。
なので私自身、彼のファンでもありこうやって楽曲に参加してもらえて嬉しいですし、彼の良さがかなり際立って出ていると思います。
● YAMANEさんは、KIRAさんも「Luv U」で参加されてますVNO(Jamkane)さんのアルバム『This Is The Movement』にも参加されてますよね。その時から交流はあったということですか?
そのアルバムに参加する前から、彼は私のライブを見てくれてて私も彼の音源は聴いていたのですが、スタジオで改めて会って「あ~!」みたいな(笑)
● では両想いだったということで?(笑)
そうです・・・ね。(笑)
● この「雨音」のPVについてなんですけど、赤色の衣装を身に着けてらっしゃいますが今のKIRAさんの髪色とマッチングしててやはり赤色がお好きなのかなと思っちゃいました(笑)
うん、赤色好きですね(笑)
● その上で、アーティストKIRAとして表現したいことが色にでているといった感じですか?
はい、そうなのかもしれないですね。元気の色でもあり、情熱の色でもあり、血の色でもあり、生きてるって実感できる色だと思います。
● なるほどー!ではPV撮影で苦労した点は?
めっちゃあります!これ一番聞いて欲しいです(笑)
私のシーンは二つあって、一つはピアノ部屋でもう一つが森の中で撮ったんですけど丁度去年の一月頃の真冬で。
それに加えて、その日が冬一番の寒さって言われてた日なんですよね。
それでこんな感じのドレスを着てたので、手足凍傷になるんじゃないかって(笑)
● それは大変ですね・・・。 もうこういった感じのPV撮影は行いたくないですか?(笑)
嫌ですね。(笑)このPVをご覧になった方は寧ろ「熱いのでは?」って思われるかもしれないですが本当に寒かったです・・・。
● 2010年には単身でマカオに渡って、音楽活動を行われていますがマカオに渡った理由というのは?
修行ですかね。ライブしている時に偶然そういうオファーを頂いたのですが、最初は「マカオってどこなんだろ」って感じで。
でも、今までの自分なら断っていたと思うんですよね。今思い返してみればその時、自分が変わりたいって思っていたのだと思います。
● 実際に行ってみてマカオはどうでしたか?
毎日、同じの歌を歌って同じパフォ―マンスをしてっていう日々でしたね。一日2時間のステージを週6で行っていたのですけど不眠症も酷くて。日本語を喋るのが私一人だけだったっていうのもあるんですけど、最終的には厳しかったっていう印象よりかは「楽しかった」っていう思いの方が強いです。
● 音楽があったからこそ頑張れたっていう部分もかなり大きかったのでは?
そうですね。 本当にしんどかったのですが、自分は歌うことが好きなんだと改めて実感できました。
人がたくさんいる中で『歌うのが癖』になったって言いますか。
一日休みがあるだけで、早く歌いたいってワクワクしてました。
● お客さんの反応っていうのはどうでしたか?
それはやっぱり、厳しかったですね。勿論 温かく受け入れてもらえた部分はあるんですけど、日中関係も今よりも良好ではなかったですし。
でも、私はテレサ・テンさんの楽曲を中国語で歌うっていうのが第1条件で行っていたのですが、日本人である私がテレサ・テンさんの楽曲を中国語で歌うのはかなり喜んでもらえた気がします。
● ではその時の経験などが、現在の音楽活動にインスピレーションされている部分も多いのではないですか?
そうですね。マカオは私の人生の第3章くらいなんですけど(笑)
日本にいるだけの時と、マカオに行った後では視点が全然違ってくるので歌詞の書く内容も変わってきましたね。
● R&Bというジャンルを意識されるようになったのはいつ頃からなのですか?
う~ん、あんまりしてないです(笑)自分がしたい音楽が偶然R&Bになっているという感じで。
でも聴く音楽って結構偏ってて、私は男性のR&Bが好きなんですけどAvantやBrian McknightとかThe-Dreamとかも聴きますね。
● 他に配信されてます VNO / Luv U feat.KIRAも大好きなのですが、聴いた時に唯一無二と言いますか他の女性シンガーには独特な歌い方にかなり惹きこまれました。尊敬しているのシンガーさんとかいらっしゃいますか?
ありがとうございます。そうですね、最初に好きだったのがLauryn Hillですね。
Alicia KeysとかKeyshia Coleとかも好きですし、日本ではPushimさんが好きで尊敬してますね。
でも、昔は今よりも癖はなかったと思います。だんだん歌っていくうちに今の歌い方になった感じですね。
● リリース後のことなのですが、TwitterやSNS等での周りのアーティストさんやリスナーの方からの反響がもの凄く大きいと感じました。
自分でもちょっとびっくりしてます(笑)「そんなにー!?」って感じで(笑)
まだ始まったばかりなのに、もう既に満足してしまいそうなくらい嬉しかったですね。
● やはり期待されているのは感じるのではないでしょうか?
ある意味プレッシャーではあるんですけど、頑張らないとっていうのは感じます。
「あれ、KIRA意外にダメだったな」ってなったら悲しいので(笑)
● その点でも関西のアーティストから感化される部分は多かったりしますか?
やっぱりライブ見てきたのは地元の先輩であったり同じイベントで歌っている仲間であったり、かなり刺激はされていると思います。
● ご自身の音楽活動の拠点である大阪からの発信ということで、関西の音楽シーンを盛り上げていこうという意気込みを感じました。
あまり軽々しく言いたくないですし、私一人でできることではないんですけど大阪の音楽シーンは絶対に盛り上げたいです。私がクラブで歌い続ける理由が、かつて私が見たクラブでバリバリ歌うJay'edさんとかTwenty-47さんとかが歌ってた時のそのキラキラしたステージとか空間とかをもう一回復活させたいと思いがあるんです。
私一人では難しいですけど、何人か同志が集まればできないことじゃないと思うんです。
● なるほど、そこがクラブで歌うことにこだわる理由ですか?
はい、世間一般では最近 風営法とか問題になってますけど、クラブは私にとっては学校みたいなもので。
クラブで育てられたし、クラブで感動が生まれているのを見てきたので、絶対できる気がします。
● 音楽で人と繋がれたり、交流があったりと重要な場所ということですね。
そうです、その通りですね。
● 今作のリリースにあたってGifted Childs Cribというレーベルを立ち上げられましたよね。
このレーベルのコンセプトっていうのは?
Gifted Childsっていうのが神様の贈りものっていう感じで(笑)
Cribっていうのがアメリカのスラングでリラックスできる場所とかスタジオって意味があるんですけど、これから動いていくって意味でも良いレーベルにしていけたらいいなと思っています。
● このロゴも結構可愛いですね(笑)
見てくれましたか?(笑)
いろいろレーベルを通しても動いていきたいですね。
● これから積極的に音楽活動、音楽制作等行われていくと思うのですが、ご自身の音楽活動を通して伝えていきたいものってなんですか?
う~ん、ベタに『愛』ですかね(笑)
私は今こうやって応援してくださる方だったり仲間もたくさんいますが、勿論暗い部分とかもあったりしたので。
でも、マカオにいったりたくさんの人の前で歌ったりして本当に凄く愛を感じったっていうか。
そこで私自身が変わることができて、偉そうなことは言えないですけど「私でこんなことできるんだよ?」って。
日本って豊かじゃないですか、なので例えば職場の人間関係であったり学校のことだったり病みやすいことって多いと思うんです。
そんな時に私の音楽を聴いて、「頑張ろう」って思えてもらえれば嬉しいですね。
● では、その部分を通しての今後の活動目標は?
具体的にですか?言っちゃっていんですかね(笑)
でも、マカオでお世話になった方達に恩返ししたいとう思いが強くて、そういう人たちに対して何らかの形で示していきたいと部分は多いですね。
● これまでお話を聴いてきて音楽でご飯を食べていくというよりかは、音楽がしたいという思いがの方が強いと感じました。
音楽がしたいですね。音楽が無かったら自分ってどうなってたんやろって思ってたので。
最近気づいたことなんですけど、本当に音楽に感謝していて。なので音楽に対して恩返ししたいですし、裏切りたくないです。
その中で自分は歌うことが出来て、それによってずっと支えてもらっているので。
ただ幸せな歌を歌うっていうよりかは、皆さん辛い部分とか悲しい部分とかコンプレックスとか人に言えない部分ってたくさんあると思うんです、そこを自分の音楽でどうにか「元気づける」ことができれば嬉しいです。
それが音楽に対する恩返しかなとも思います。
● 最後になるのですが、全国のリスナー、ファンの方にメッセージをお願いします。
まだ私のことを知らない人はたくさんいると思うので、まずは私のことを知ってほしいですね。
嫌いでもいいから知ってほしいです(笑)
レーベルも立ち上げてこれから少しづつですが、動いていくので温かく見守って頂けたらなと思います。
◆ インタビューは以上です。ありがとうございました。
(バイオグラフィ)
大阪府在住の女性シンガーKIRA。
クラブシーンで歌うことに視点をおき関西の音楽シーンの要注目シンガーとして大阪を拠点にし2005年より活動開始。2010年にはオファーがきかっけで単身でマカオに渡り、音楽活動に専念する。
帰国後、唯一無二の歌声と日本人離れした歌唱力で同年9月に発売されたVNO(JamKane)のアルバム「This Is The Movement」に楽曲『Luv U』で参加し鮮烈なデビューを果たす。またこの楽曲はRemix Versionとしてシングルカットされておりミュージックビデオも公開された。
翌年、2011年には『雨音 feat. YAMANE』のミュージックビデオを公開。その独特な世界観と一種のアート性をもった楽曲にリリースを望む声が増え、先月3月21日にようやく満応じしてI-TUNES、レコチョクにて配信開始。
同じく関西在住のシンガー S-KEY-A、LICANAに続く実力派シンガーとしてクラブシーンは勿論のこと音楽に対する熱い思いから、様々なアーティストからのリスペクトは大きい。
女性R&Bシンガーの盛り上がりの架け橋として、関西から全国区への活躍が期待されている。
また、リリースにあたり自身のレーベル Gifted Chlids Cribも立ち上げこれからの動向に注目していきたい。
【雨音/feat. YAMANE】
I-TUNES
雨音/ feat.YAMANE
【VNO/Luv U feat. KIRA(Remix)】
I-TUNES
VNO / Luv U feat.KIRA(Remix)
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この記事へのコメント
あらためまして、取材お疲れ様っす!
俺もこないだKIRAさんのライブを観て、あらためて彼女の魅力に惹きつけられました。会場の空気が彼女が歌い出した途端一気に変わって、さすがやなと思いました。
KIRAさんにもコウキくんにも、今後とも期待してます!w
俺もこないだKIRAさんのライブを観て、あらためて彼女の魅力に惹きつけられました。会場の空気が彼女が歌い出した途端一気に変わって、さすがやなと思いました。
KIRAさんにもコウキくんにも、今後とも期待してます!w
ぶる~さん。
ご返信遅くなってしまいすいません。
早速のコメントありがとうございました!
JAMOSAですか・・・なるほどです。
時折魅せるハスキーな歌声も素晴らしいですよね!
はい、雨音はR&Bというジャンルを良い意味で一線超えた楽曲になってますよね。
これからにも期待です(^_^)
ご返信遅くなってしまいすいません。
早速のコメントありがとうございました!
JAMOSAですか・・・なるほどです。
時折魅せるハスキーな歌声も素晴らしいですよね!
はい、雨音はR&Bというジャンルを良い意味で一線超えた楽曲になってますよね。
これからにも期待です(^_^)
ケンイチさん。
初めて、直接での取材だったのでかなり至らない部分ばかりだったのですが、アドバイス等して頂いてたおかげで着実に一歩踏み出せたような気がします。ありがとうございました!
会場が一つになるライブ。そんなライブってあるようでなかなか観ることできないですよね。
僕も、その感動を味わいに早く観に行きたいです!
KIRAさんはこれからかなり動きあるようなので、期待していきたいです。
僕は・・・地道に頑張ります(笑)
初めて、直接での取材だったのでかなり至らない部分ばかりだったのですが、アドバイス等して頂いてたおかげで着実に一歩踏み出せたような気がします。ありがとうございました!
会場が一つになるライブ。そんなライブってあるようでなかなか観ることできないですよね。
僕も、その感動を味わいに早く観に行きたいです!
KIRAさんはこれからかなり動きあるようなので、期待していきたいです。
僕は・・・地道に頑張ります(笑)
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URL :
- ぶる〜 - 2012年04月08日 23:04:33
KIRAさん、ちょっとJAMOSAを思わせるような耳に残る声ですねえ。
「雨音」は購入してましたが、なかなか独特の世界感もあって
これからも注目ですね。