<インタビュー> -【JAPANESE BLACK STYLE : これぞ日本語R&BのニュースタンダードMIX CD】-
90年代半ばのブラックミュージック及び、R&Bブーム到来以降、様々な形に多様化を遂げてきたジャパニーズR&B。
昨今では、三浦大知など多くのトップアーティストからの恩恵にあずかってか、少しずつ、ジャンルへの認識や理解も深まりつつあるが、まだまだ他ジャンルとの格差も大きいのが現状だ。
しかし、ここにその日本語R&Bの普及に努め、長年探求を続けてきた男がいる。
今や、一ヶ月に平均4万アクセスを記録する、大人気日本語R&B系情報サイト「Japanese Black Style」通称JBSの管理人、白原ケンイチ氏をご存じだろうか。
2008年のJBS開設以降、その独自の目線と培ってきたノウハウのもと掲載されてきたレビューやインタビューは、リスナーからだけでなく、アーティストやクリエーターからも厚い支持を得ており、そんなサイトも今年で栄えある開設5周年を迎えた。
現在は、サイトの更新の他にも、本職である音楽ライター、イベントのオーガナイザー、ラジオDJのパーソナリティと、日本語R&B界の影の立役者的存在としてシーンを支えている彼だが、この度プロデューサーとして、自身初の監修作品となるオフィシャルMIX CD 「Kenichi Shirahara Presents : JAPANESE BLACK STYLE mixed by DJ AGETETSU」を全国に投下した。
JBS開設の2008年から現在に至るまでの楽曲にスポットをあてて選曲された今作は、作品タイトルがそのまま打ち出しているように、JBS5周年を銘打ったクラッシックナンバー、そして「これぞ日本語R&B」だとリスナーが頷けるような全23曲が収録されている、謂わば日本語R&BのニュースタンダードMIX CDなのだ。
また、今作のミックスを担当するDJ AGETETSUの絶妙な繋ぎは、清涼感溢れるサマーフレイヴァ満載の楽曲を、とにかくグルーヴィーに演出し、最初から最後までノンストップでプレイできる一枚に仕上がった。
当サイトでは、今作のリリースにあたってのインタビューを決行するとともに、日本語R&Bの魅力、 そしてJapanese Black Styleの流儀を紐解くべく、本人へお話を伺ってきた。
◆先ずはじめに、JBS開設5周年そして、オフィシャルMIX CD「Kenichi Shirahara Presents : JAPANESE BLACK STYLE mixed by DJ AGETETSU」のリリースおめでとうございます。
-ありがとうございます!
◆当サイトの特別企画(JBS4周年)で、ちょうど一年前に取材させて頂いたのですが、覚えてらっしゃいますか?
-勿論!もう一年が経つのですね~。
◆このまま毎年、取材させて頂く勢いで今日はやってきました。(笑)
-毎年取材して頂けるように、僕も精進していきたいと思います。(笑)
◆さて、この一年間ですが、本当に目まぐるし過ぎるくらい多忙に活躍されていましたよね。
-僕個人としては、目まぐるしいのが逆に有難いくらい多くのことを経験させてもらった一年間でした。
◆それこそ、昨年から自身でオーガナイズしているイベント「Sounds Good!!!」や先日開催された「FRESH RHYTHM」などの新しいワークスに挑戦されていますよね。
-そうですね。本業のライター業だけでなく、こうやってMIX CDをリリースさせてもらったり、イベントのオーガナイズだったり、僕自身が挑戦したかったことをきちんと体現できた一年だったかなって。
◆そもそも、イベントを発起しようと思ったきかっけって?
-元々は、「JBS Meeting」という僕の音楽サイト(Japanese Black Style)から派生した交流イベントが始まりなんですけど、何回か開催させて頂く中で、せっかくならもっと大きなフィ―ルドで、たくさんの方々と日本語R&Bの価値や良さを共有できたらいいなという思いが芽生えてきたんです。それに、まだまだ未熟な僕が言うのもおこがましい話かもしれませんが、かねてから日本語R&Bの普及をお手伝いさせて頂きたいと思っていて、そうした思いから「Sounds Good!!!」のような日本語R&Bに特化したイベントを発起するに至りました。
◆DJタイムも日本語R&Bだけしか流れていませんよね。
-そうなんです。DJタイムも含めて日本語R&Bオンリーのイベントってなかなかないと思いますし、そこはイベントを開催させて頂く上で最もこだわっている点です。くわえて、イベントに来てくださる皆さんのおかげで、微力ながら日本語R&Bの普及に力添えができているのではないかと実感しています。
◆では、早速本題に入っていきたいのですが、7月17日にリリースされるJBS監修のMIX CD、こちらがリリースされるに至った経緯というのは?
-本当に有難いことに、メーカーの方からお話を頂きまして。
僕もJBSが5周年という節目を迎えるにあたり、その成果を何らかの形として残したいと思っていたので、このお話を頂いた時に「是非チャレンジさせてください!」という感じで、リリースさせて頂くことになりました。
---------------日本のR&Bに対する想いや、サイトのコンセプトが全て詰まっている作品-----------------
◆2011年にはbmr 監修のコンピレーションCDで選曲補助も担当されていましたよね。
どうですか?自身で全てを監修されたCDがリリースされるというのは。
-選曲もそうですが、今回は全体的なコンセプトもプロデュ―スをさせてもらっているので、「MELLOWS」に携わらせて頂いた時とはまた違った手順を踏まなければならなかったのがまず第一にあり、やはりそれ相応のプレッシャーは感じました。でも、「Japanese Black Style」の看板を背負って監修するからには、普段僕のサイトをご覧頂いている方にも頷いて頂けるような作品にしたかったですし、僕自身も納得できる作品にしたかったので、リリースが決定した当初から絶対に妥協だけはしたくないという心持ちで、挑ませて頂きました。
◆タイトルも「JAPANESE BLACK STYLE」とサイトそのものの名前が引用されていますが、やはりそれだけサイトとしてのブランディングが作品にきちんと反映されているという意識がおありだったのでしょうか?
-最初にこの作品のタイトルを提案して頂いた時に、奇をてらわないストレートなタイトルで良いなと思いましたし、僕はこの5年間、サイトを通して日本のR&Bを自分自身で貪欲に追求してきたつもりなので、このタイトルには僕の日本のR&Bに対する想いであったり、サイトのコンセプトの全てが詰まっているように感じています。
◆余計な質問なのは百も承知ですが、「MELLOWS」のようなコンピレーションCDではいけなかったのでしょうか?
-勿論、コンピレーションCDにはコンピレーションCDの良さがあると思うのですが、単純にコンピレーションCDだとMIX CDのように多くの楽曲が収録できないですし、何よりもDJの方が繋ぐ面白さや、そこから生まれてくる新たな発見って、MIX CDにしか醸し出せない醍醐味だと思うんですよね。実際にそれは、「Sounds Good!!!」でのDJタイムなどを通して僕自身が身に染みて感じていたことでもあったので、そういった部分も皆さんにも楽しんで頂けると嬉しいです。
◆では、楽曲選びのコンセプトを教えてください。
-この5年間で僕なりに培ってきた「日本語R&Bについてのノウハウ」、そして「日本語R&Bとは何か」という疑問に対する僕なりの回答を詰め込めこんだ作品になっているのですが、
曲調としては、リリース時期が夏ということもあったので、夏のBGMに最適な「グルーヴ感」のある楽曲を中心に選曲させて頂きました。ですので、アウトドアやドライブにはもってこいの一枚になっているかと思います。
◆JBSのルーツを辿る作品と言っても過言ではないと。
-そうですね。JBSが開設された2008年から現在に至るまでの楽曲のみにスポットを当てて選曲させて頂いているので、JBSの集大成的な部分、そして日本語R&Bの過去5年間の歴史にも着地できたのではないかなと思っています。
◆今作のミックスはDJ AGETETSUさんが担当されていますが、なぜ彼を選任されたのでしょうか?
-AGETETSUさんとは「Sounds Good!!!」でご一緒させて頂いた縁もあったのですが、それ以前からAGETETSUさんには、クラブカルチャーの造詣が非常に深い方というイメージを持っていて。やっぱり「クラブ」と聴くと、USのHIP HOPやR&Bが流れているという印象の強い方が多いと思うのですが、そんな中でもAGETETSUさんは、日本語の楽曲を流すことにアグレッシブすぎるほど前向きな方で、僕もその姿勢に前々からリスペクトを向けていました。なので、このMIX CDをリリースすると決まった時も、即決に等しい勢いでAGETETSUさんにお願いしたいと思ったんです。
◆ケンイチさんお気に入りの繋ぎ部分はありますでしょうか?
-序盤で言うと、「MIHIRO」さんの"Just Believe"から「スズキ」の"SWEET SUMMER TIME"にかけての流れは、MIXの導入部分にして夏っぽい爽やかさが描かれていて気に入っています。後半なら「為岡そのみ」さんの"U&Me"から「YORK」さんの"Bed Room"の流れがとてもスムーズで、AGETETSUさんが心憎かったです。(笑)
◆「Japanese Black Style」が開設された2008年と言えば、今作の中ではSweepさんの”Disconnect”等が収録されていますが、この頃の楽曲で印象に残っている楽曲は?
-今仰ってくださった「Sweep」さんの"Disconnect"も思い入れ深い楽曲ですし、あとは「宏実」さんの”Complete”や「三浦大知」さんの"Inside Your Head"とかは良く聴いてしましたね。まあ、言い出したらキリがないです。(笑)
◆(笑)ちなみに、この5年間で日本のR&Bシーンはどのような変動を遂げたとお考えですか?
-いちリスナーからの目線で言わせて頂くと、より「多様化」したのではないかと考えています。
◆「多様化」ですか?
-はい。この5年間でサウンドにおける流行の移り変わりって結構あったかと思うのですが、そんな中でもそれぞれがスタンスを保ちつついろんな方向に派生して、良い具合に「多様化」したのではないかと思っています。
あとはメジャーのフィ―ルドで活躍されている方、インディーズのフィ―ルドで活躍されている方がそれぞれいらっしゃいますが、ここ最近はインディーズシーンの勢いや気迫をひしひしと感じていまして。少し話がずれるのですが、先日開催させて頂いた「FRESH RHYTHM」というイベントも、実はそういったインディーズ・シーンの勢いを汲み取らせて頂きたいという思いから発起に至った部分が大きいんです。逆にメジャーの方はメジャーの方で、シーンを牽引していくだけの気概を持って活動されていますし、あまり区別するべきではないかもしれませんが、この二極が好作用し合ってシーンが活性化されていっているのではないかと考えています。僕個人としては、アーティストさんがそれぞれのフィ―ルドを尊重し、それぞれの感覚で音楽を発信している今の状況から、良い刺激をたくさんもらっているんです。
◆なるほど。ちなみに今作には「スズキ」さんの"SWEET SUMMER TIME"など、若手アーティストの楽曲も多数収録していますが、今最も注目しているアーティストは?
-この作品にも楽曲を収録させて頂いた「スズキ」に関しては、プライベートでも仲良くさせてもらっている間柄で、彼の側面や音楽に対する意気込みは普段から受け取っているつもりです。あと新進気鋭の方の中で言えば、8月に配信シングルをリリースする「柴田トオル」君です。二人に共通して言えることでもあるのですが、彼らの音楽って本当に優しいんですよ。それは、彼らの人間性がまるまる音楽に滲み出ているからだと思いますし、実際に彼らと触れてみて実感したことでもあるんです・・・と、ちょっと堅苦しくなってしまったのですが、要は彼らの音楽が大好きなんですよね。(笑)
これからのシーンを担う若手の代表選手として、頑張っていってほしいです。
◆5年というと、ご自身のこだわりもかなり出た選曲になったのではないですか?
-そうですね。そこだけはバランスを取りながらも譲れなかった部分というか。(笑)
当初は候補曲があまりに多すぎて、楽曲を絞っていく作業がとても大変でした。それと普段はリスナーとして、日本語R&B以外にも日本語ラップやポップスなど色んな音楽を聴く習性があって、JBSにもその信念が少なからず反映されている分、夏っぽいダンスチューンを詰め込んだアルバムや王道の泣きメロ中心のアルバムなど、コンセプトが何通りも考えられたんです。ですが初めてJBS監修をリリースさせて頂くからにはやっぱり、「これぞ日本語R&Bだ!」と自分自身が膝を打てるラインナップにしたいという結論に至りまして、それが先ほども話した「グルーヴ」重視という部分にも繋がってくるんです。
---------------------日本語R&Bの魅力を1人でも多くの方に知ってもらいたい-----------------------
◆「グルーヴ感」でいうと、後半にかけてそのこだわりがしっかりと見えてきますね。「福原タカヨシ」さんの"Unchanging Love"から「Ryo×佐藤広大」さんの"I Need a Girl"の流れとか特に好きです。
-本当ですか!ありがとうございます。
「グルーヴ」と言っても人それぞれの解釈があるので一概には言えないのですが、JBSが監修するからには、今作では僕が思う「グルーヴ」を丁寧に提示させて頂きたいという思いがありました。
◆ちなみに、今作は私達のような日本語R&Bファンの方だけでなく、日本語R&Bを知らない方への大衆的なアプローチも含まれていたりするのでしょうか?
-勿論です。
たくさんの人に聴いて頂けるチャンスが豊富なCDという媒体でリリースするからには、独りよがりな作品には絶対にしたくなかったですし、日本語R&Bの魅力を1人でも多くの方に知ってもらいたいという思いを常に念頭に置いて選曲をさせて頂きました。
◆R&Bというジャンルは元々、アメリカの黒人カルチャーから生まれたものですが、日本語R&Bの強みってなんだと思いますか?
-僕個人の意見としては、日本語R&Bの強みは「言葉」に宿っているんじゃないかと思っています。英語圏のR&Bを聴く際、歌声やメロディの良し悪しを優先的に考慮される方が多いかと思うのですが、日本語R&Bに関しては歌詞に日本語を使っているという部分で、日本人にとってはこの上なく感情移入がしやすいと思うんですよ。その時点で、海外のR&Bにはない親しみがこもっているというか。
◆そうですねえ。普段も歌詞に注視して聴かれているのですか?
-はい。作詞を兼任しているシンガーの方も多いですし、その人の人なりやパーソナルな部分が一番表れやすい要素だと思っています。なので、アーティストさん本来のキャラクターを「知る」という意味でも、普段から歌詞には注目して聴かせて頂いています。
◆日本語R&Bの定義についてどういったお考えをお持ちですか?
-日本産のR&Bといえど、当然のように黒人カルチャーがバックボーンとしてあり、そこから派生していった音楽のひとつであることに間違いはないと思います。ただ90年代後半にここ日本でR&Bのブームが起こった時点で、歌謡曲のテイストを織り交ぜるといった日本独自のR&Bらしさはある程度強調されていたんですよね。そこから世界のトレンドにも倣いつつ、試行錯誤を繰り返して現在の多様なアプローチに到達したように思うのですが、これからさらにオリジナルな進歩を遂げていくには、良い意味で定義を切り離して考えていく必要もあるように感じています。定義を排除するということではなく、必要以上にマナーを求めるべきではないのかなって。言ってしまえば日本語で歌っていることが最低限の定義にはなっているわけですし、まして洋楽志向のサウンド・デザインや歌い方が必ずしもR&Bを証明するわけでもないと思います。となると大事なのは、「R&B」に基づくマインドがあるかどうか、なのかなと。極端な話、多様化していることを逆手にとって、自分のやりたい音楽を「これがR&Bだ」と自信満々に貫くアーティストがもっと出てきても良いと思うんです。その人にR&Bへの敬意や憧憬があるなら、おのずから聴く人にも伝わるような曲になると思いますし。
◆本職は音楽ライター、ある時はイベントのオーガナイザー、そして今回はミュージックセレクターと様々なポジションでお仕事をされていますが、今回のように新しいワークスに挑戦することで、何か自分が変わったなって思うことはありますか?
-この一年の間で様々なワークスに挑戦させて頂いたのですが、新たなことに挑戦させて頂く中で、より幅広い視野を持って物事に取り組んでいかなければいけないと感じるようになりました。感覚も見る見る鋭くなっていったし、何より様々な視点から物事を判断するのってすごく楽しいんです。
◆昨年のインタビューの中でも、「自分の好きな日本のR&Bをたくさんの方と共有したい」と仰っていましたが、このMIX CDではそれが一番近い形で体現できたのでは?
-まさにその通りです。自分の知らないところにまで届く可能性がありますからね。でも、CDである以上は聴いてもらわなければ意味がないですし、当初は手に取ってもらえるのかどうか、不安な部分も少なからずありました。今はおかげさまで作品に関してたくさんの方から感想を頂くことが出来て、ホッとしています。とにかく感慨無量です・・・リリースして良かった。
◆そう言えば、アルバムジャケットはご自身でデザインされたものですよね?
-はい、そうです。
◆これはどういった構想から?
-アルバムジャケットについての相談をメーカーの方とさせて頂いている際に、「筆字で書いたらどうだろう」という案が出て、それが僕の中で物凄くフィットしまして。
邦楽を取り扱う音楽サイトを運営させてもらっていて、さらにはMIX CDの内容も日本独自の性質にこだわらせてもらっているので、ジャケットにも普通のR&B作品とは一味違う部分を見せる責任があると感じました。お洒落なアートワークではなく、あえて日本文化が持つ筆字を用いることで、日本産ならではの精神を表すことができるのではないかなと。
◆まさに日本の文化をオマージュしたものだと。
-そうですね。やっぱり日本語R&Bを提案するからには、日本文化の魅力をとことん追求したかったので、アートワークにもそれ相応のこだわりを持って書かせて頂きました。
◆ケンイチさんが直筆で書かれたそうで。
-恥ずかしながら小学生ぶりに筆を持ちまして、書かせて頂きました。(笑)
◆知らない人からすると「ん?何かのサントラかな?」みたいなインパクトもあっていいですよね。(笑)
-「どんな音楽入っているんだろうか?」みたいな感じですよね、きっと。(笑)でも実際、そういった収録曲とのギャップが意外性を発揮して、聴いてもらうチャンスに繋がるような気もしているんです。そういったインパクトの部分もあらかじめ狙った上で臨ませてもらいました。
◆なるほど。ではこのMIX CDのリリースにあたって、JBS=ジャパニーズ・ブラック・スタイルの流儀を教えて頂きたいのですが。
-「日本語R&Bに拘りつつ、日本語R&Bに拘らないこと」ですかね。
◆というと?
-さっきの日本語R&Bの定義と少し被ってしまうのですが、「日本語R&Bってこうだ」と決めつけてしまうと、それっきり広がりがなくなって頭打ちになってしまう懸念もありますし、そうなるぐらいなら僕は、まだまだ隠れているはずの日本語R&Bの魅力を探っては自分なりに噛み砕いて、アーティストさんやプロデュ―サーさん同様に、自由な発想のもとで鑑賞したいと思っているんです。先ほど歌詞を重視していると話しましたが、無論、日本語R&Bの持ち味はそれ一辺倒ではないし、見方を少し変えるだけで新しい魅力がざくざくあふれ出すケースもざらにあるわけで。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「執着しながらもその先の可能性を寛容に見据えること」こそが、僕のあらゆる立場に共通にする信念であり、JBSのモットーです。
◆では、今後の展望をお聞かせください。
-音楽ライターとしては、もっともっと勉強して高みを目指していきたいと思っていますし、
イベントのオーガナイザーとしては、より多くの人に日本語R&Bを知ってもらって、どんな人にも楽しんでもらえるような間口の広いイベントを志しています。そして僕の分身でもあり相棒でもあるJBSでは、これからもリスナーとしての感性を損なうことなく自分なりの音楽観を提案していきたいと思っています。
◆最後に、「Japanese Black Style」をご覧の皆さん、そしてCDを聴かれる方(聴かれた方)へメッセージをお願い致します。
-JBSをチェックしてくださっている皆さん、そして「JAPANESE BLACK STYLE」を聴いてくださっている皆さん、本当にありがとうございます。
「Sounds Good!!!」等のイベントを通して皆さんと直接お話しする機会も増えてきた中で、かけて頂く言葉のひとつひとつが自分自身の成長に繋がっていると感じることが多々あります。まだまだ未熟な僕ですが、これからも温かく見守ってください。そしてこれからも一緒に、日本のR&Bを愛していきましょう!
(Japanese Black Style 白原ケンイチ)
![]() | Ken'ichi Shirahara Presents ジャパニーズブラックスタイル (2013/07/17) オムニバス 商品詳細を見る |
Mixed by DJ AGETETSU: https://twitter.com/djagetetsu
◆Japanese Black Style : http://groovinrb.blog32.fc2.com/
◆Twitter : https://twitter.com/JBS_KEN1
◆Ustream情報番組『JBS Radio WEEKLY』毎週月曜23時から放送中 : http://www.ustream.tv/channel/jbs-radio-weekly
◆Japanese Black Style オーガナイズイベント「Sounds Good!!!Vol.4」開催決定 : http://groovinrb.blog32.fc2.com/blog-entry-1779.html
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