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『Album Review』-【Thyro&Yumi / Thyro&Yumi】-


Album Review



thyroyumi.jpg 


Thyro&Yumi : Thyro&Yumi



"フィリピン産R&B"

この言葉を聞いただけでは「どんなアーティストがいただろうか」と思考を巡らせる方が大半だと思われます。
そして、僕達日本人にとっては、真新しいシーンでもあり、非常に興味深いシーンの一つだと思います。
そもそも同じアジアの国なのに、現地の情報があまり入ってこないことに疑問を感じる部分はありますが、深く掘り下げていけば、その音楽性というものは感受性豊かで、これからのR&Bシーンに欠かせない台風の目のような存在になるのではないかと、感じる部分が多くありました。
その理由として、近年様々なフィールドで、フィリピン系アーティストの活躍が目立つようになってきたことが挙げられます。
フィリピンにルーツを持つアーティストと言えば、アルバム『Chapter One』でお馴染みのオーストラリア出身「Israel」を筆頭に、コーラスグループ「NEXT PHAZE(解散)」の元メンバーの「J-Ricz」、それこそ、先日日本デビューを果たした「Jeff Bernat」、そして「August」もそうですね。
と、第一線で活躍するアーティストを中心に挙げてみましたが(案外多くてびっくり)、やはりかなりの実力者がいることは確かです。例えば、その代名詞的存在として、今やアジアを代表するシンガーとなった「Charice」の存在はかなり大きなストロングポイントになるのではないでしょうか。
さらに、コアなR&Bファンの方ならご存知かもしれませんが、所謂本国でリリースされているR&Bアルバムは、それなりに知名度があって、なんら日本と変わらなくシーンは発展していっているのですよね。
僕が個人的に好きなアーティストとしては、2005年にデビューアルバム『Big City』をリリースしている「Billy Crawford 」であったり、アルバム『Fly With Me(2009)』で人気を博した「Duncan Ramos」等々・・・。
普段から特に国柄など関係なく、歴としたR&Bエッセンスたるものが織り込まれているものであれば、本場US R&Bで無くても、アフリカ、デンマーク、ニュージーランド・・・言わずもがな日本のものも聴いているわけですが、このフィリピン産のR&Bの特徴として、どのアルバムを聴いても"しなやかさ"の部分については突出しているものがあって、解りやすく言えばとても"自然体"に楽曲自体が構成されているので、無理なアレンジメントだったり、メロディメイクがほとんどありません。
そういった意味でも、「アーティストの本質的な良さ」が、聴けば聴くほど深みを増していくので、「奥が深いなあ・・・」と勝手に解釈している次第です。

と、いつものように前振りが長くなってしまいましたが、今回ご紹介するのは、フィリピンが誇る異色の男女ボーカルデュオ「Thyro&Yumi」です。
なんと彼ら、マニラの名門私立大学Santo Thomasに通う、現役大学生の二人。
ボーカルデュオとして活動する以前にもソロシンガーとして着実にキャリアを重ねていて、このアルバムで満を持してデビューするに至ったわけですが、なんと言っても、彼らをバックアップするのはフィリピンでは名の知れた大手レコード会社「Viva Records」
そんなサポートもあってリリースされた今作のアルバムですが、兎に角二人の歌唱力が尋常では無い。
それこそ、大ヒットナンバー『Kiss (Never Let Me Go)』 では、素晴らしいコラボを魅せてくれましたが、このアルバムには其々のソロ曲も収録されていて、まるで自身のソロアルバムかと思わせるような自信に溢れた力強さと、存在感を明確なまでに魅せてくれています。かと言ってそれはおこがましいアピールとかではなくて、彼らの意識の高さ故のものだと僕は感じましたし、彼らがフィリピンのR&B、はたまたフィリピンのミュージックシーンを代表するアーティストなんだと世界に発信し、繋げていく為の重要なキーパーソンにならなければならないと、自負しているからなのでしょう。

これこそ、まさに音楽版"文武両道"・・・ですね。




1: Intro
2: Kiss (Never Let Me Go)
3: Heto
4: Come Back Home feat. Rjay of LDP
5: No No
6: On Your Own
7: Love That Feeling feat. Pow Chavez
8: Litrato feat. Ron Henley
9: Self Service
10: Profession
11: Vanilla Sundae
12: Outro (T.Y.)

Viva records 2011







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Pick Up Review


2. Kiss (Never Let Me Go)



今作でも、バラード色が強いものは軒並み収録されていますが、今曲『Kiss (Never Let Me Go)』は格が違います。まず、前半で「Thyro」が素晴らしいファルセットを魅せてくれると思えば、それに続いて「Yumi」の艶のある歌声がなんとも愛おしく感じてしまって・・・もう降参です。
さらにそこから、楽曲後半に進むにつれて、二人の情緒溢れるフェイクがさらに至極のバラードの世界へと導いてくれます。
ここまで息の合ったコーラスワークが実現することができたのは、彼らの根本的な相性の良さなのでしょうか。
最初のコラボ曲にして最高のR&Bナンバーここにありです。
ちなみに今曲もそうですが、アルバムの大半の楽曲を「Bojam」というプロデューサーが担当しています。


4. Come Back Home feat. Rjay of LDP

ラッパーの「Rjay of LDP」を迎え入れたミッドチューンで、今曲はYumiの「ソロ曲」
2曲目の『Kiss (Never Let Me Go)』でも、どことなく感じていましたがここまで伸び代がある歌声だとは思いませんでした。これこそまさに"しなやかさ"の象徴といったところでしょうか。


6. On Your Own

こちらも「Yumi」のソロ曲です。
新たな幕開けを思わせる、「ピコピコ音系シンセ」がイントロから奏でられますが、楽曲の構成そのものは至ってシンプルで、Yumiの歌声が先行するコンテンポラリーミュージック。


7. Love That Feeling feat. Pow Chavez

強めの四つ打ち音に、ラッパーの「Pow Chavez」を迎え、ハッピリーなフィーリングを高めた『 Love That Feeling feat. Pow Chavez』 何かのサウンドトラックにでも収録されていそうなくらいポップス要素をしっかりと押さえていて、それであって二人の息の掛け合いがなんとも清々しい爽快チューン。


8. Litrato feat. Ron Henley

こちらは今アルバムにも数曲しか収録していない、全編フィリピン語の歌詞を綴った『Litrato feat. Ron Henley』
美しいピアノの旋律に並行して、「Thyro」のテナーヴォイスが神秘的な世界へと導いてくれます。
終始、時を刻むようにゆったりと流れるトラックにもうっとりですね。


9. Self Service

さながら"Cassie"・・・?
勿論、「Yumi」のソロ曲。
「MVもあれば」なんて、考えてしまう、セクシーなダンストラック『Self Service』
イントロからサビにつれて、勢いが増すバウンス部分にも注目ですね。


10. Profession

こちらは「Thyro」のソロ曲。
ポップでもありながら、ジャズィーな雰囲気漂う大人の一曲。
そんな作りが功を奏したのか、明るめのパッション全開な佳曲ですし、何よりどこまでも響き渡る彼の歌声が心地良いです。


11. Vanilla Sundae

アルバムエピローグを飾るのは、再び二人のハーモニーが美の旋律を奏でる『Vanilla Sundae』
今曲の『Vanilla Sundae』とはどうやら、「バニラアイスクリーム」のことを表しているようで、甘いサウンドが詰まったスムージーな楽曲が楽しめます。





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