『Indies.Com』 - 【Theo Thomson / Gypsy】-
Theo Thomson : Gypsy
1. Watch Me Do Me Feat. N.I.C.
2. So Amazing
3. On My Grind
4. Call Me The Bad Guy Feat. Young Kay
5. Take Me Away
6. Gypsy
7. Give It To Me
8. Kutentha
9. My Girl
10. I'm Ready
11. Lil' Ralphie Feat. Ozara Thompson
12. Take The Night Off
13. Outro (Round Here)
14. She Make Me Go (Africa) Feat. Phyzix & Tay Grin
2010 MATALALA RECORDS
販売先 Da Basement Music(※国内でのお取扱いはここのみです)
アフリカはマラウィ共和国より、フレッシュな男性シンガー「Theo Thomson」のデビューアルバム『Gypsy』をご紹介。
なんと言っても、アフリカ圏のR&B市場については情報がほぼ皆無に等しいため、国内でも流通がかかっているアーティストというのは数える程度しかいないと思うのですが、そんなコンプレックスをも取り除いたニュージェネレーションの登場です。
僕自身も、「アフリカで活躍するR&Bシンガー」と訊かれた時にはパッと思いつかなかったのというのが現状で、不確かな先入観を持って聴き始めた今作ですが、ここまで驚かされる作品だと思いませんでした。
CD自体のクオリティ(※音質等の問題、一部再生できないプレーヤーあり)は、まだまだ発展途上国ということでさすがに否めない部分はあるのですが、それでもここまでアーバン感を抑えた軸のあるものは久しぶりに聴きました。
まずは、曲のセンスやメロディラインが、USのメインストリームのものに全く引けを取らない完成度ぶりで、彼の意識の高さや音楽愛なるものがアルバム全体のクオリティを一気に引き上げているように感じました。
また、アフリカらしいと言えばいいのでしょうか。彼自身の自尊心を非常に大切にしているように感じましたし、それでこそエンターテイメント性を理解したアーティストだからできるものかなと思いました。
というのも、公開されているPV等では洗練された歌声に加え、かなり見応えのあるダンスも披露しているのですが、徐にアピールしていると言うよりかはそれが彼のポテンシャルであるということを十二分に解りきった上での表現ですから、申し分ないのです。
そんな、これからのシーンを担う彼の1st Albumを是非チェックしてみてください。
Pick Up Review
中毒性あるダンスナンバー【So Amazing】分厚いビートに乗っかる甘い歌声が上手く攻守を成している逸曲。
PVで魅せるキレのあるダンスも必見。
メインストリームのR&Bにも全く引けを取らない、ミッドチューン【On My Grind】センシティブな歌声が優しく包み込んでくれます。
キャッチーなメロディラインが光る【Call Me The Bad Guy】華やかな電子音がきちんとトラックに馴染み、それに加えラッパーの「Young Kay」もなかなかの味付けをしてくれています。
アルバムタイトルだけあって冒頭からインパクト大な【Gypsy】怪しく唸るバウンス調のトラックが印象的。
アフリカの民謡らしい独特のトラックの【Kutenta】、サビでは一気にピッチを上げ「Kutenta」と連呼するのですが、彼の声が甘いので普段耳にしないフレーズでもすっと耳に入ってきます。
これまでのアルバム構成としてアップテンポな楽曲が多かったですが、アルバムも後半ということで少し
レイドバック感がたまらない哀愁ソング【Lil Ralphie】参加している女性シンガーの「Ozara Thomson」は、彼と繋がりある人物だったりするのでしょうか。二人とも情緒がしっかりと声に表れていて楽曲に入り込めますね。
エピローグを飾るにふさわしい【Take The Night Off】オートチューン等の現行サウンドも意識して取り込まれており、次作への"決意表明"を示すような清々しい一曲です。
Please Follow Me !

- 関連記事
-
- 『Indies.com』 -【Sol / Why (Promo Single)】-
- 『Indies.Com』 - 【Theo Thomson / Gypsy】-
- 『Indie盤』 -【Krazy Klock / Deep Inside Your Love】-
スポンサーサイト
この記事へのコメント
トラックバック
URL :