『Album Review』 -【J.Williams / Young Love 】-
J.Williams / Young Love (Collectors Edition 2CDs)
今夏8月22日に「Waner Music Japan」より日本デビューが決まっているニュージーランドのChris Brownこと「J.Williams」の1st Album『Young Love』をご紹介。
このアルバムは2009年にリリースされたものだが、2010年にニュージーランドチャートで自身初の1位を獲得した『You Got Me feat. Scribe』を加えた「Collecters Editon」として再リリースなっている。
※(内容としては、リミックスを追加した2 CDS仕様になっているだけで2009年の作品とほぼ変わることはない)
以前から、R&Bフリークの間では話題となり日本デビューも望まれていた彼が満応じして「日本デビュー」するということでまだ知らない方の為にも先取りしてアルバムレビューをしていきたい。
ほとんどの楽曲がミュージックビデオが公開されるほどの楽曲のクオリティとアルバム構成になっているわけだが、その中でも『Ghetto Flower』『Blow Your Mind』など本場USにも引けを取らない強気で彼のポテンシャルを感じるような楽曲がかなり好印象だ。
また四つ打ち、ヒップホップ調のものまで多彩に魅せる楽曲も収録されておりアルバム全体を通しても飽きることなく様々な色を垣間見ることができるだろう。
個人的には彼の姉、『Lavina Williams』が参加した『Stand With You feat. Lavina Williams』にどれだけ元気づけられたことか・・・。
それは彼の音楽に対する率直な思いと、色褪せることのない彼の努力そのものが楽曲として私たちに伝わってくるものでもある。
オーディションから勝ち上がり、ニュージーランドでも一躍有名になった彼がどことなく描くセンシティブな楽曲に是非耳を傾けて頂きたい。
同じ島国日本でも、彼の楽曲が受け入れられることは「衝撃的」でもあり「当然」なのかもしれない。
それは国境を越え「音楽」を届けたいという思いがこのアルバムを通してしっかり示されているからだ。
量産型でも普遍的でもなくこれが「音楽」の本来の在り方だと私はひしひしと感じた。
今夏、日本で誰もが「興奮」と「感動」をこのアルバムを通して感じることになるだろう。
女性は勿論、男性陣も必ずチェックして頂きたい。
CD 1
(TrackList)
1: Intro
2: Ghetto Flower
3: Set It Off
4: Blow Your Mind
5: Flavour
6: Soldieress feat. Temple Jones
7: Vanila Ladies feat. D-Love
8: Stand With You feat. Lavina Williams
9: Beautiful(What If)
10: Why
11: Crazy Love
12: Your Style feat. Erakah
13: Till It's Gone
CD 2
(TrackList)
1: You Got Me feat. Scribe
2: Blow Your Mind feat. Scribe(Remix)
3: Ghetto Flower feat. Davala(Urban Remix)
4: Set It Off feat. D-Love(Remix)
5: Ghetto Flower(Mad Russian Remix)
6: Flavour feat. Jakes&Nox(Unplugged)
7: Your Style feat. Erakah&Lyee(Remix)
発売元 Illegal Musik / Waner Music New Zealand 2010
(※8月22日に発売される日本盤とは楽曲が異なります)
2. Ghetto Flower
分厚いビートが特徴的なこちらの楽曲は、アルバム出だしにも関わらず既に「彼色」全開の一曲。
これまでにありそうでなかなかなかったR&Bのスタイルを、しっかりと自分のものにしているかのように切なく淡く歌い上げる。
4. Blow Your Mind
これぞまさに「Next Chris Brown!!」
Chirs Brownの初期のバラードソングを連想するような、スロウバラード。
いや、寧ろChris Brown越えか・・・?
美しく奏でられるピアノ音に彼の甘くもビターな歌声が上手く絡んでいる。
また、ミュージックビデオで魅せるキレキレのダンスにも注目だ。
6. Soldieress feat. Temple Jones
このアルバムの中では唯一のヒップホップ調の攻めの楽曲。
女性ラッパー「」と彼のしなやかでトラックに重なるように歌う感じが、バランス良くマッチング。
高低差をつけることにより、このアルバムの中でも特徴的でインパクト性もある楽曲になっている。
7. Vanila Ladies feat. D-Love
ふとラジオから流れてきそうな、ミディアムテンポで「Urban感」漂う楽曲。
ここまで多彩に魅せられると、タイトル通り女性は完全にノックアウトだろう。
8. Stand With You feat. Lavina Williams
「元気がないとき」「落ち込んでいるとき」
必ずと言っていいほど、私はこの楽曲を聴く。
それは彼らの歌詞に込められた思いと、強くエモーショナルに歌い上げる彼らの思いがしっかりと心に響くからだ。
同じくオーディションで優勝を遂げた姉「Lavina Williams」が参加することにより、終盤ではより息の合った
フェイク合戦も。
9. Beatiful(What If)
幻想的なトラックを包み込むように、彼がスムースに歌いあげる。
優しいテイストながらも、少しムーディさも兼ね備えたオーセンティックな本格派R&Bソング。
10. Why
揺るぎなくバラード楽曲では、彼の本領を魅せてくれるわけだがこちらもメインストリーム顔負けの切な系バラードソング。
他の楽曲と比べると、特に目立った楽曲ではないもの彼のエモーショナルな歌声がなんとも力強く楽曲の切なさを強調している。
11. Crazy Love
「愛に溺れる」まさにタイトル通りなのだが、彼がその様を忠実に表現している。
楽曲から感じられるグッと胸を締め付ける思いと「ポジティブ」さが交差し、切ないと言うよりは哀愁が漂う楽曲になっている。
13. Till It's Gone
アコギによって奏でられる、レイドバック感がたまらないアルバムを締めくくる楽曲。
目を閉じてみるとさざ波の音も聞こえてきそうな、これからの季節にもしっくりくる曲調になっている。
特に力を入れすぎることもなく、落ち着いて聴かせてくれる彼の歌声に酔いしれしまうこと間違いなし。
CD 2
1. You Got Me feat. Scribe
見事にニュージーランドチャートで一位を獲得したラッパー「Scribe」迎えたこちらの楽曲。
流行りの4つ打ちビートにダンサンブルなトラックが、よりポップを強調していてとてもキャッチーな仕上がりになっている。
7. Your Style feat. Erakah&Lyee
アルバムの楽曲の中でも、かなり日本人好みの楽曲になっているこちら。
「メロディライン」の面でも、ただ聴きやすさを求めたわけではなく、しっかりと「世界観」大切にしているのがミュージックビデオからも伺える。
それは彼らしさでもあり、彼が表現したかった「ニュージーランド」の音楽でもあるのだ。
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(Biography)
2008年ニュージーランドで、シングル『Blow Your Mind』でデビュー。
甘いマスクと歌声でリスナーを魅了し、立て続けにニュージーランドチャートで上位に食い込んだ。
2009年には大人気曲、『Ghetto Flower』『Stand With You feat. Lavina Williams』等を収録したフルアルバム『Young Love』をリリース。
ここ日本でもコアなR&Bフリークからは「全てがシングル級の楽曲」と大絶賛され、各通販サイト等では即売れ切れ状態。
この少量の流通を元に、「日本デビュー」を望む声も多々寄せられたが各方面からの動きは無くデビューには至らなかった。
そんな中2010年には、ニュージーランドでの人気に拍車をかけるようにラッパー「Scribe」を迎えた6th シングル『You Got Me』で自身初のシングルチャート1位を獲得。
またこの曲は、本国ニュージーランドで「2010年に最も売れたシングル」に認定され、2010年のパシフィック・アワードで最優秀男性アーティストに選ばれた。
ダンスの面でも高く評価されており、ほとんどのミュージックビデオでその巧みなパフォ―マンスを披露している。
2006年にはロサンゼルスで開催された「World Hip Hop Dance Championships」にニュージーランド代表として参加し、見事準優勝を飾ったというほどの実力の持ち主だ。
今夏、さらに進化を遂げた彼は新曲を追加したアルバム『Young Love』を引っ提げ鮮烈な日本デビューを飾る。
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