『Album Review』 -【HighT / Avenue】-
HighT : Avenue
京都発バイリンガルシンガー「HighT」の1st Mini Album【Avenue】のご紹介。
1: Pray For You
2: For "Today"
3: Appreciation
4: Avenue
Half Knot 2012 8/29
1. Pray For You
冒頭から奏でられるアコギしかり、アルバム出だしとしては幾分落ち着きのある楽曲となっていて、少し斬新なイメージもありますが、一人の男の切ない情緒をエモーショナルに表現している点ではキャッチーなサビなど、きちんとR&Bマナーが守られている作品です。
2. For "Today"
現在、ボーカルユニットFunk On Hipを結成し、今年6月にはアルバムをリリースするなど、多方面に渡り活躍を魅せる「歩」氏によるプロデュ―ス作品。
作詞に至るまで、彼が手掛けているのですが、見事にシンガー"HighT"としてのイメージを捉えた作品になっています。
それこそインタビューでご紹介した「和と洋のコラボ」が、忠実に再現された楽曲になっているのではないでしょうか。
また、そこに拍車をかけるような、すっと染み込む彼の歌声、聴き取りやすい英語歌詞がこのアルバムの中で最も、彼のポテンシャルを感じられるものかと思います。
3. Appreciation
本人が涙しながら作詞したという今曲『Appreciation』
今作のアルバムを通して感じたことの一つに、彼が人との繋がりを非常に大切にしていると感じた部分があります。
そういった意味では、日本語特有の綺麗な表現と聴き取りやすい英語歌詞が上手く融合し、"感謝"という二文字をしっかりと起せていますね。
はっきり言ってしまえば、彼が徳島で育ち、現在に至るまでの素性も表れているという部分でも、彼の人となりが作品全体の趣をしっかりと定めている楽曲になっているのではないでしょうか。
4. Avenue
今、京都で最も期待がかかるシンガー「VOG」氏プロデュ―スによる、フレッシュなナンバー。
「期待」「不安」「過去のフラッシュバック」までも全てをアグレッシブ且つ、挑戦心に変え、私達に「諦めないで」と語りかけてくれる。それは、ただ語りかけるように歌うのではなくきちんと答えが導き出せる「問いかけ」になっていますから、非常に説得力があります。
また、その歌詞の中に眠る、大胆ながらも繊細に行き来する熱い闘争心のようなものに心を打たれました。
勿論、この闘争心とは自分の苦悩との闘いです。
さらに注目すべきはアルバムタイトル曲を、エピローグに選んだ理由。
もっともこれまでの3曲がストーリー性を持っているだけに、この楽曲はその他の楽曲を総括し、代弁しているようにも捉えられます。
冒頭に挙げた「夢が目標に変わった時」それは、彼が既に新たな夢までへの軌道に乗り、突き進んでいるということなのだろうか。
これからも彼の"Avenue"は続く・・・。
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<インタビュー> - 【HighT : Avenue】 -
HighT : Avenue × Next Star Music
和と洋のコラボ。
そんな大策を、シンガーキャリア一年で成し遂げた男がいる。
京都が生んだバイリンガルシンガー「HighT」だ。
何故故に、彼がキャリア一年でここまで成長し、CDリリースすることができたのか、それは後ほどのインタビューを参照してもらうとして、彼の日々の惜しみない努力"は誰にも否定することができないことは確かであるし、CDという形にして、その有りっ丈な思いをぶつけてきたことにも非常に共感を持てた。
さらに、現役大学生ということで、アグレッシブさは十分に本作でも堪能できるとともに、その初々しさも清々しくて気持ちが良い。
世間でよく、「大学生は自分で考えて、行動を起こすことが重要」などと言われるものだが、まさに彼はそれを実行してみせた学生の一人なのだろう。
そして、京都の大学生であるといった根本的な部分が、冒頭に挙げた「和と洋のコラボ」の"和"にあたることなども事前に説明しておこう。
まず、彼がレギュラーイベントで出演している「Breakthrogh6周年記念,HighTリリースライブ」へ向かい、会場でCDを渡された時に、アルバムジャケット、タイトルよりも目に付いたものがある。
それはCD帯に記載されていた「夢が目標に変わった時・・・」
勿論、これまでに数多くの帯を見てきたし、別に違和感の無い言葉なのだが、「夢が目標に変わったとき・・・」"それはどうなるんだと"と特に当てもなく考えてしまった次第である。
なにしろ、夢と目標というのはお察しの通り、全く別の解釈で捉えられているし、そこに辿り着くまでのステップアップの仕方も違う。
と、楽曲を聴く前に深入りしすぎだと野次が飛びそうなところだが、実際に彼の作品を聴いてその答えがわかったのだからあまり追求はしないで欲しい。
また、同じく現役大学生としても彼の見据えるヴィジョンとは何なのかと疑問を持ち、取材を決行することができたことは僕にとっても、良い経験になったと自負している。
お堅い話はさておき。
徳島出身、京都発のシンガーソングライター「HighT」だが、異色のバックグランドを持っている。
前述で述べた、シンガーキャリア一年に驚いた部分とはまさにこのことなのだが、なんとR&Bシンガーとして活動する以前はバンドのボーカリストとして中学から大学に至るまで活動してきたのだ。
そこから、バンド解散など、様々な理由はあるものの、彼のブラックミュージックに対する憧れそのものが彼をR&Bシンガーとして、ステージに立つことを必然的にさせたのだと僕は思う。
これが「和と洋のコラボ」の"洋"の部分にあたる。
勿論、R&Bシンガーとして活動するまでの葛藤や悩みも多かっただろう。
だが、それがこのアルバムタイトルを鮮明に表しているはことは間違いなく、その苦悩を乗り越えた時にこそ、「Avenue」という文字が見えるのだと語っている。
「夢が目標に変わる」までの、"4つのストーリー"をお聴きあれ。
● 1st Mini Album 「Avenue」のリリースおめでとうございます。
ありがとうございます。
● アーティスト名の呼び方は「ハイト(HighT)」でよろしかったですか?
はい、大丈夫です。
● このアルバムをご自身の言葉、一言で表すと?
アルバムのサブタイトルが「夢が目標に変わった時」なのですが。
● CDの帯に書かれているものですよね。
はい、まさにこのタイトル通りです。
● アルバム発売までの道のりは、長く感じましたか、それとも短く感じましたか?
丁度、一年前に所属事務所とCDをリリースする話があって、そこから一年間アルバム発売を目標に頑張ってきたのですが、 ほんとうに早く感じましたね。
● 現役大学生ということで、僕自身も親近感が湧くものがありました(笑)
そうですね。嬉しいことです。(笑)
● まさに大学生活の総括ということで?
大学生活の総括もですが、僕のこれまでの、音楽人生そのものが詰まったアルバムだと思います。
● 勿論、これが終わりではなく、始まりということですよね?
勿論。
● なるほど。同世代のシンガーさん達にも勇気を与える作品になっているのではないかと感じました。
僕が、シンガーとしてのキャリアがまだ一年であったり、同年代のシンガーさんの中でも、CDをリリースされる方があまりいないのが現状で。
そういう方達にも「一緒に頑張ろう!」って思って頂けたら幸いです。
● 少し経歴に迫っていきたいのですが、元々は徳島出身ということで。
はい、京都の大学に通うために徳島を離れました。
● R&Bシンガーを目指そうと思ったきっかけは?
小さい頃からブラックミュージックは好きだったのですが、音楽活動と言えば、中学生の頃 からバンドをやっていました。 それが丁度二年前、バンドが解散してしまったの機に、僕のルーツでもある「ブラック ミュージックに通ずる音楽活動をしてみよう」って思うようになったんです。
その頃、VOGさんとの出会いがあって、事務所との契約が決まって。全てのタイミングが上手く重なって、今R&Bシンガーとして活動できています。
● ブラックミュージックが好きなご両親の影響もあると聞いたのですが。
はい。母親が物凄くブラックミュージックが好きで、僕も影響を受けましたね。
● リリースするにあたってご両親も喜ばれているのではないですか?
そうですね。おかんは、徳島から毎回京都までライブを見に来てくれるんですよ。(笑)
● 尊敬しているアーティストさんはいらっしゃいますか?
挙げるとキリが無いのですが、小さい頃から憧れだったのは「Michael Jackson」「Justin Timberlake」「Usher」です。
その時期にダンスもやっていたので、特に彼らの影響は大きいですね
● ダンスもやられていたのですか!?
はい。
● では小さい頃から、音楽に触れあう機会が多かったと。
そうですね、恵まれていました。
● 京都で活動されているということで、メロディ自体にも和を感じるものが多い気がしたのですが、それでこそ歌詞自体は英語を織り交ぜたものが多いですよね。
音楽(ブラックミュージック)と並行して英語と触れ合う機会も多かったので、歌詞に 英語を織り交ぜるのは自然な流れでした。
作詞をする時にも、昔は全部英語でしたし、時折、英語歌詞を書いてから日本語に変換 したりするので。(笑)
● 高校時代に単身渡米した経験から、インスピレーションされているものがかなり多かったということでしょうか?
そうですね。高校生の時にLAに渡米したのですが、やはり日本とは”違う”と感じるものが多くて。それこそ、現地の人の雰囲気や周りの音楽は似ても似つかないですね。
でも、全てが僕にとっては新鮮で、かなり刺激を受けました。
● その時、もっとも印象に残った出来事は?
音楽には関係の無い話ですが、やはりアメリカは、拳銃等の武器を日常茶飯事に目にする機 会が多いので、そういうのを身近に目の当たりにした時は「日本に生まれて良かった」って思いましたね(笑)今、住ん でいる京都は本当に落着きがある場所ですし。
● 京都と言えば、レギュラーイベントBreakthroughに出演されていますが、このイベントを通して学んだことはありますか?
VOGさんもそうですが、メジャー、インディーズ問わず「音楽を通して、同じ目標に向かって頑 張っていこう」という方達ばかりが出演されるので、歌の面だけでなく音楽に対する真っ直ぐな姿勢といったものもしっ かりと学ばさせて頂いています。
● では、より一層京都への思いも強いということですね。
そうですね。アルバムジャケットも、京都の祇園をモチーフに作成しました。
● このイベントの主催者でもあるVOGさんも、4曲目でプロデュ―スなさっていますが、こちらはどういったコンセプトで?
Avenueは「目標達成への道」という意味があるのですが、僕がこれまでこのアルバムをリリースす る、所謂「目標達成」に辿りつくまでに、悩むことも多々あって「本当にこれでいいのかな」と悲観的になる時期 もありました。その時に助けてくれて、道を正してくれたのが僕の師匠でもあるVOGさんです。そこで「一緒に曲を作りたい!」と熱い思いで依頼して、完成した楽曲です。
"自分の信じた道を進めば夢は必ず叶う"と、このアルバムを通して証明したかったのと同時に、皆さんに、少しでも勇気を与えられる ものになれば良いなと思い作りました。
● アグレッシブさが解りやすく押し出されていて、個人的にかなり好きです。
ありがとうございます。この曲には僕もかなり思い入れがあるので嬉しいです。
● ではその思いから、これまでの活動を振り返って、アルバムタイトルになったのでしょうか?
その通りです。
● 2曲目の「For”Today”」は、アルバムジャケットを彷彿させるようなしっとりとしたラブソングですね。
この曲は歩さん(Funk On Hip)に作詞、作曲をして頂いたのですが、「僕をイメージして曲書いてください」という僕の 無茶ぶりに、期待を上回る”僕にマッチング”するものを作ってもらって、そこに僕が息を吹き込んで完成した「The R&B」な楽曲です。
● 1曲目「Pray For You」と3曲目の「Appreciation」はご自身で作曲されているということで。
「Play For You」はキャッチーで切ないR&Bを表現して完成した楽曲で、「Appreciation」は今回のアルバムをリリースするにあたって、出逢ってきた全ての人達へ向けた、言わば 「感謝」の楽曲です。作詞をしながら「音楽の力って凄いな」って改めて感じた作品で、これまでの素晴らしい仲間達との思い出を振り返って、僕が泣いてしまったという秘話もあり ます。(笑)
でも、感謝だけで終わってしまってはダメだと考えているので、そこから次の楽曲の「Avenue」に繋がっているわけです。
● ギターも弾かれるのですよね。多才で羨ましいです(笑)
いえいえ、とんでもないです(笑)
● ギターと言えば、別枠のオトノハネプロジェクトでもシンガーとして活動されていますが、こちらをスタートさせようと思った経緯は?
僕は京都産業大学に在籍しているのですが、音楽を通して”社会に貢献していきたいな”とふと考えた時があって、そんな時に同じ思いを持った、大学仲間と出会ったのがキッカケ で結成したのが、この「オトノハネ」です。そこから共通の友人を介して集まったのが、今のメンバーですね。
● 具体的な活動内容はどういったものでしょうか?
まずは、僕たちのことをしてもらうためにYouTubeでチャンネルを開設し、動画を配信しています。
そこから皆さんと音楽を通して、ジャンルや世代関係無く、繋がっていくことを目標に活動 しています。
● こちらはソロとまた違ったアプローチになっていますよね。それこそ前述に挙げたギターで、演奏されたりだとか。
はい。まずは、"わかりやすい" "伝わりやすい"という名目を大前提に「様々なジャンル、世代」を巻き込んで音楽そのものを皆さんと共有したいという僕らの思いと、その一環で、僕らが今、重きを置いてる「地域活性化」という意味合いも含めて、地元の歌なども歌うよ うにしていますね。
ソロ時の「自分の好きな音楽」とはまた一線を置いています。
● その点で今作のアルバムは、しっかりR&Bを誇示したものになっていますね。 ソロ活動時との意識の違いはあったりするのでしょか?
勿論、各自のソロ活動の上でのプラスαとして「オトノハネ」の活動があるのですが、今のオトノハネに関しては、ややこしい話は全て伏せて僕らの力で「音楽(曲)そのものを 広げる」また、「人との繋がりを広げる」ということを中心に活動しています。ソロはどうしても「自分の歌を聞い てほしい」「CDを売って生活をしたい」という考え方は常に頭に残ってしまうので、その点での根本的な考え方は やはり全く変わってきますよね。
● では、もし一日にソロシンガー「HighT」としての活動、オトノハネのシンガーとしての活動が重なっても、上手くスイッチは切り 替えられますか?
どちらもスタイルも考え方も違うので、スイッチを切り替えることも大切ですが、あくまで ソロシンガー「HighT」としての延長線上に、オトノハネでの活動があるので、本質的なところはぶれないと思い ます。
● どちらも音楽に対する思いは変わらないと。
はい、そうです。
● ブログ等を拝見させて頂いているのですが・・・
あーいろいろと恥ずかしいです。(笑)
● (笑)アルバム制作からリリースまで非常にタイトだったようですね。リリースするにあたり最も苦労したことは?
バンドを結成していた時は「作詞・作曲・編曲」までほとんど自分で行っていたのですが、 このアルバムを制作する過程の中で、トラックメーカーさんやエンジニアさんと制作する時の”音楽の価値観”の違いが、時々僕には大きなギャップになっていて「どうしたらえんやろ」って悩む時期も 多々ありました。音楽の好みや感性ってほんとに人によって全然違うんやなーって思いました。
ですが、そういう方達と制作することによってまた新たな世界であったり、自分の求めているビジョンが見えてくるので、今では本当に良かったなって思っています。
● 今作はミニアルバムということで、非常にコンパクトに楽曲が収められていますよね。
はい。一年前、CDをリリースすることが決まった時に、4曲くらいが余裕をもって完成させられる域だと思ったので、一曲一曲に時間をかけて制作し ました。
● 確かに一曲一曲をきちんと熟考して、制作されたんだなと感じました。
そうですね。一曲一曲どれも、色合いが全然違うものになっていると思います。
● また、アルバム全体を通して、楽曲タイトルや歌詞の内容から「感謝」を表しているものが多いと感じました。
本当にこの「感謝」という二文字が、実はこのアルバムを通して一番伝えたいことなんです。
巷では「Avenue,Avenue!」って言っていても、やっぱり自分は心の中では「ありがとう(涙)」って。(笑)
なんだかんだ言って、“人ありきの自分”なんで。
● また、R&Bに対するこだわりも感じたのですが、誰にも譲られないこだわり等はありますでしょうか?
こだわりってものでもないですが、やはりこれまで、ずっと英語歌詞で楽曲を作ってきた ので、実は日本語歌詞で歌うのは今回のアルバムが初めてだったりします。
● バンド活動時もそうだったのですか?
はい。なので、今作のアルバムでも英語歌詞は絶対的に残しておきたかったですね。
● では、日本語歌詞と英語歌詞の、伝え方の違いって何だと思いますか?
例えば、極端な話をすると、日本語で「愛している」って言うのと、英語で「I Love You」って言うのでは、全然入り込みやすさが違うじゃないですか。日本語だと余計な感情や、日本語そのものの言葉の重みを感じてしまうんです。僕だけかもしれないですが・・・(笑)
それを踏まえたうえで、僕には英語歌詞の方がしっくりくるんですよね。
● 今、一番感謝を伝えたい方は?
僕のアルバムをリリースするきっかけを作ってくださった「VOG」さん。
そして、オトノハネプロジェクトで一緒に代表を務めてくれているメンバーの「川野航」です。
この二人無しでは、今僕はこうやって音楽活動を続けていられないと思います。あとはブレ イクスルーの皆、オトノハネの皆ですね。本当に大切な仲間達です。
● 今後の目標は?
今年はとにかくアルバムのプロモーションを頑張っていきたいです。
京都を超えて、地元徳島まで、僕の音楽を届けれることができればいいなと思っています。
大きな目標としては、「人に影響を与えることができる人」になれるように、人間としてもっともっと日々成長していきたいですね。
● 最後に、ご覧頂いている方へのメッセージをよろしくお願いいたします。
「夢を夢で終わらせないでください」というのが今一番言いたいことです。
● インタビューは以上です。ありがとうございました。
1st Mini Album 「Avenue」Trailer
1: Pray For You
2: For"Today"
3: Appreciation
4: Avenue
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『Indies.com』 -【Sol / Why (Promo Single)】-
Sol : Why
JIVEよりアルバムをリリース予定だったグループ「Sol」のプロモ盤シングル『Why』のご紹介です。
残念ながら、このシングルのみでお蔵入りになってしまいましたが、この一曲だけでもR&Bマニアを虜にし、各方面では未だに人気を博している一曲ですね。
一曲のみなので、少しジャケット等についても触れていこうかなと思います(簡単に)。
この白色を基調としたジャケットがなんとも清々しく、ちょっとした哀愁臭さも兼ね備えながらも90'sフレイヴァ漂う感じがなんとも良いです。
さて、本題に入りますが、この一曲でR&Bフリークを魅了しているのはやはりそれなりに"理由"があるわけです。
なんといってもコーラスグループの醍醐味のスロウバラード、そして個々のレヴェルをきちんと理解した上での楽曲の引き上げ方。
後半でのフェイク合戦も非常に素晴らしいですが、冒頭から奏でられるハイテナーヴォイスには終始魅了されました。
R&Bフリークの方は聴き逃し厳禁です。
1: Album Version (3:55)
2: Instrumental (3:55)
Zomba Records / Jive 2002
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『Single Review』 -【Trick8f / 恋をして】-
Trick8f : 恋をして / I'll Be There
Ayaka,Shizuka,Chihiroの三人から成る(※デビュー時に活動していたAiliは脱退)、コーラス&ダンスグループ「Trick8f」のデビュー作品『恋をして / I'll Be There』をご紹介。
前述にも挙げたように、昨年のデビュー時にはAiliとともに2ヴォ―カル&2ダンスユニットとして活動していたもの急遽彼女の脱退が決定。
ですが、九州は福岡より、発信されるネクストブレイク必然的な彼女達にかかる大きな期待とは裏腹に、その期待をバネに唖然とクオリティの高い楽曲を届けてくれる彼女達の意識の高さに感心しました。
それこそ、HiS-Trick時代から数えると約5年の月日を経て、ようやくこうやってデビューできたことへの思いがしっかりと歌にも表れていますね。
これまで、二人のメンバーの脱退等もありましたが、揺るぐことなく活動してきたのですから自信を持って日本の音楽シーンにぶつかって頂きたいと思った次第です。
BRIGHTとともに地域色をしっかりと強調していくのも頼もしいですし、これからの活躍にも期待したいですね。
1: 恋をして
2: I'll Be There
3: 恋をして(Instrumental)
4: I'll Be There (Instrumental)
Modular 2011 7/27
1. 恋をして
CHIHIROが作詞したということで、女性目線のしっかりとした珠玉のバラードソング。
大人の女性への階段を上っていく"期待"や"不安"を頂きながらもポジティブな楽曲になっているのが伺えます。
それでもデビュー作ということで、初々しさもどことなく感じられます。
POPとR&Bを融合させた感じと言えばいいのでしょうか。非常に聴きやすいので、若年層からの共感も得られるものかと。
また、上手く旋律を成しているコーラスワークが「福岡版BRIGHT」と例えられるのも納得できますね。
2. I'll Be There
こちらもCHIHIROが作詞を担当。
大衆向けの甘く切ないバラード。
BRIGHTと言い、Trick8fと言いこの手のタイトル曲にハズレは無いですね。
個々の歌唱力が散らばることなく一心にまとまり、ハーモニーをしっかり軸に置くことができた一曲です。
大きなギミックはないものの、世代を超えて受け入れられる楽曲になっているのでは。
Biography
2007年 Anna,Shizuka,Ayaka,Chihiro,Ailiの五人組でHiS-Trickを結成、活動開始。
2009年にはTRICK8FANTASIAと改名し、インディーズで活動を続ける。
昨年2011年、更に「Trick8f」と改名しようやくシングル『恋をして / I'll Be There』でデビュー。
現在はメンバーのAnna,Ailiが脱退しているが、新星Trick8fで福岡、日本の音楽シーンを盛り上げるべく活動している。
新曲 Brightness
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『New Songs』 -【Trick8f / Lady KeiKei / 松下優也】-
Trick8f : Brightness
昨年、『恋をして / I'll Be There』の両面シングルでデビューを果たしたコーラス&ダンスグループ「Trick8f」
福岡版「BRIGHT」とも称される彼女達が4人組から、3人へとメンバー編成をし再スタート。
これからが益々楽しみな彼女達の新曲『Brightness』は、この季節をまだまだ楽しむぞと言わんばかりのサマーチューンになっていて、タイトル通り彼女達の、持ち前の明るさを全面に出した楽曲になっています。。
個人的な意見ですが、もっぱらトラックが渋くて大好きだったり・・・。
フレッシュなニューカマーの登場に、業界でも徐々に注目を浴びていくことでしょう。
Lady KeiKei : Summer Time
今年に入って『Wishing On A Star 』,『Little Cat』,『Still...』と三部作からなるシングルをデジタルリリースしている女性シンガー「Lady KeiKei」の新曲『Summer Time』のMVが公開されました。
近頃、精力的に活動している彼女ですが(ラッパー「ERA」のアルバムに参加)、今作の新曲は彼女自身初となるMVのようです。
艶のある歌声に加え、美を持ち合わせたルックスはまさに才色兼備。
R&Bマナーを守りつつも、非常に聴きやすい歌詞の内容はどことなく哀愁漂う楽曲になっていて、夏の夕暮れ時などには活躍するかもしれませんね。
松下優也 : See You
俳優、歌手とマルチな才能を発揮しつつも、常に努力の2文字を忘れることなく前進する「松下優也」
そんな彼の新曲『See You』は彼のボーカリゼ―ションが際立つ本格派バラード。
またこの楽曲は、アニメ「夏雪ランデブー」のオープニングテーマにも選ばれており、これからも各方面での活躍が期待できそうです。
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『Indies.Com』 - 【Theo Thomson / Gypsy】-
Theo Thomson : Gypsy
1. Watch Me Do Me Feat. N.I.C.
2. So Amazing
3. On My Grind
4. Call Me The Bad Guy Feat. Young Kay
5. Take Me Away
6. Gypsy
7. Give It To Me
8. Kutentha
9. My Girl
10. I'm Ready
11. Lil' Ralphie Feat. Ozara Thompson
12. Take The Night Off
13. Outro (Round Here)
14. She Make Me Go (Africa) Feat. Phyzix & Tay Grin
2010 MATALALA RECORDS
販売先 Da Basement Music(※国内でのお取扱いはここのみです)
アフリカはマラウィ共和国より、フレッシュな男性シンガー「Theo Thomson」のデビューアルバム『Gypsy』をご紹介。
なんと言っても、アフリカ圏のR&B市場については情報がほぼ皆無に等しいため、国内でも流通がかかっているアーティストというのは数える程度しかいないと思うのですが、そんなコンプレックスをも取り除いたニュージェネレーションの登場です。
僕自身も、「アフリカで活躍するR&Bシンガー」と訊かれた時にはパッと思いつかなかったのというのが現状で、不確かな先入観を持って聴き始めた今作ですが、ここまで驚かされる作品だと思いませんでした。
CD自体のクオリティ(※音質等の問題、一部再生できないプレーヤーあり)は、まだまだ発展途上国ということでさすがに否めない部分はあるのですが、それでもここまでアーバン感を抑えた軸のあるものは久しぶりに聴きました。
まずは、曲のセンスやメロディラインが、USのメインストリームのものに全く引けを取らない完成度ぶりで、彼の意識の高さや音楽愛なるものがアルバム全体のクオリティを一気に引き上げているように感じました。
また、アフリカらしいと言えばいいのでしょうか。彼自身の自尊心を非常に大切にしているように感じましたし、それでこそエンターテイメント性を理解したアーティストだからできるものかなと思いました。
というのも、公開されているPV等では洗練された歌声に加え、かなり見応えのあるダンスも披露しているのですが、徐にアピールしていると言うよりかはそれが彼のポテンシャルであるということを十二分に解りきった上での表現ですから、申し分ないのです。
そんな、これからのシーンを担う彼の1st Albumを是非チェックしてみてください。
Pick Up Review
中毒性あるダンスナンバー【So Amazing】分厚いビートに乗っかる甘い歌声が上手く攻守を成している逸曲。
PVで魅せるキレのあるダンスも必見。
メインストリームのR&Bにも全く引けを取らない、ミッドチューン【On My Grind】センシティブな歌声が優しく包み込んでくれます。
キャッチーなメロディラインが光る【Call Me The Bad Guy】華やかな電子音がきちんとトラックに馴染み、それに加えラッパーの「Young Kay」もなかなかの味付けをしてくれています。
アルバムタイトルだけあって冒頭からインパクト大な【Gypsy】怪しく唸るバウンス調のトラックが印象的。
アフリカの民謡らしい独特のトラックの【Kutenta】、サビでは一気にピッチを上げ「Kutenta」と連呼するのですが、彼の声が甘いので普段耳にしないフレーズでもすっと耳に入ってきます。
これまでのアルバム構成としてアップテンポな楽曲が多かったですが、アルバムも後半ということで少し
レイドバック感がたまらない哀愁ソング【Lil Ralphie】参加している女性シンガーの「Ozara Thomson」は、彼と繋がりある人物だったりするのでしょうか。二人とも情緒がしっかりと声に表れていて楽曲に入り込めますね。
エピローグを飾るにふさわしい【Take The Night Off】オートチューン等の現行サウンドも意識して取り込まれており、次作への"決意表明"を示すような清々しい一曲です。
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Methrone / Sexual Content
"10年間"
ある人にとっては、短いもの。またある人にとっては非常に長いもの。
言い換えれば多種多様で、感じ方も人それぞれなわけですが、この男にとって10年間とはどのようなものだったのだろうか。
そのような他愛もない疑問を抱きながら、聴くことになった今作品。
2000年にリリースしたデビュー作品、『My Life』が「R.Kelly」の声にそっくりと言うことで話題を呼び、翌2001年には、2nd Album『Picture Me』,『Chemistry(2006)』,『Instant Replay(2007)』と計4枚のアルバムをリリースしてきた「Methrone(※元の活動名はBishop)」
10年間もの間、日の目を浴びずインディーズシーンで活動し続ける彼の作品には「葛藤」というものが少なからずあるのでは無いかと考えてしまった自分自身に、非常に後悔の念を抱く作品になるとは思いもよりませんでした。
まず、その理由の一つとして挙げるのなら、彼の音楽のスタイルそのものだと考えられます。
近年、コアなR&Bファンから指摘されつつある、「R&Bのポップ、エレクトロ路線」
時代の変化とともに、音楽の形態が変化するのは致し方ないものだと感じることは多々あります。
ですが、彼にとって、R&Bを他ジャンルと混合させることが"油に水"だと感じたのでしょうか、2000年のデビュー当時から良い意味で変化をしていないのです。 (アルバムジャケットのいなたさも変わっていない気が・・・)
通算5枚目となった今作『Sexual Content』に収録されている、『He Can't Do Feat. Sinamin』では、堂々と「It's The Baby Maker!」なんて言ってますし、ロマンテイストな部分から、90年代仕掛けのエッセンスまで、現行のR&Bとは一線置いた本来の"R&B"の奥ゆかしさを表現しています。
また、現行サウンドを取り入れていないからと言って、決してミニマムな作品で止まっているのではなく、ここまで彼が積み上げてきたそれこそ「R.Kelly」に似ていると言われるものから「R.Kelly」を越えるアーティスト性を磨いた作品になっているのではないでしょうか。
さらに、前作から5年ものブランクがあったにも関わらず、自身を奮い立たせるかのように孤高の志を守り、「善は急げ」とばかりに、畳み掛ける至極のスロウバラードの数々はただ数を埋めるだけでなく、彼が培ってきたR&Bに対する堅実さをモノローグに誇示しているかのようです。
それに加え、音楽メランコリック時代に"待った"をかける彼の問いかけは層々たる力強さを持っており、アルバム全18曲を通してアッパーチューンは皆無なものの、貪欲なまでにもアルバムコンセプトをしっかり煮詰めているのですから納得できます。
打ってつけは、前述で挙げた「R.Kelly」を彷彿させる艶のある彼の美声。
この風格からは想像もできないテナーヴォイスがセンシティブな情緒を表現し、それであって後味を濁さない。
彼の作品を聴き、改めて気づかされたことは、不変的な音楽市場で、変化に動じないこの類の作品は音楽マーケットを度外視したものではなく、本当に今リスナー側が求めているのものなのだということです。
1: Sexual Content
2: Freak U
3: He Can't Do feat. Sinamin
4: Supa Woman
5: 2 Nite
6: Body
7: Time's Up
8: All Nite
9: So Thick feat. Sinamin
10: Gonna Luv
11: Panties & Heels
12: My Shawty
13. All The Way
14: In This Room
15: Luv Like This
16: I Feel Like...
17: Neva Had A Chick
18: Gonna Luv (Prime Mix)
2. Freak U
90年代の良きR&Bを彷彿させるような、マイナー感満載のメロディラインにMethroneのねっとりした歌声が絡むスロウジャム。
しっかりと芯の通った歌声で、"聴かせるR&B"をここぞとばかりに表現した一曲です。
3. He Can't Do feat. Sinamin
フィメールラッパー「Sinamon」を迎えたミドルチューン。
情緒溢れる楽曲になっていますが、それでもサディスティックな部分はあまり感じられなく、有りっ丈の思いをエモーショナルに歌い上げた楽曲になっているのでは。
冒頭では「It's The Baby Maker!」とシャウトする箇所があったりと、アルバムタイトル『Sexual Content』に沿ったR&Bマナーをしっかりと守った作品。
7. Time's Up
アコギが絡む哀愁系ミッド。
ベテランの貫録も漂わせながら、非常にシルキーなテイストを幾分にも発揮し、フレッシュさも持ち合わせた楽曲。
9. So Thick feat. Sinamin
このアルバム一番の目玉曲でもあり、メインストリームを意識したドキャッチーな楽曲。
それに加え、『R.kelly / I'm A Flirt Feat. T.I. & T-Pain 』のネタ使いではないかと思うほどのクオリティで、彼の歌声が確固たるポテンシャルを魅せつけています。
12. My Shawty
美しいピアノが旋律を成すを今曲は、ドリーミーなパッションがムーディなひと時を彩ります。
それ故に伺える、アルバム後半からの彼の堅実さに、幾分にも注目して頂きたい。
15. Luv Like This
Methroneの優しいボーカリゼ―ションがソウルネスなハーモニーを見事に表現した楽曲。
異を唱える者無しの、至極のバラードここにあり。
![]() | (2012/06/27) メスローン (METHRONE) |
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『New Songs』 -【Mishon / 4 A.M. / Jhene Aiko】-
Mishon : Dorm Room Music
『Excuse Me Mama』や『Just A Kiss』(※どちらもプロモ盤のみ)など、日本人好みの甘酸っぱい歌声で、R&Bフリークからは根強い人気を誇る「Mishon」が、インディーズ時代にリリースしたアルバム『Youngsters』以来となるミニアルバム『Dorm Room Music』を今年5月にリリースしました。
メジャーデビューが決まるも、中々アルバムをリリースできなかった彼が、晴れて自主レーベルよりリリースした今作。
そのアルバムのタイトル曲『Dorm Room Music』のMVが先日公開されました。
幼少期の頃と比べると、やはり歌声にも落ち着きがでてR&Bシンガーとしての貫録も垣間見えるようになってきましたね。
まだティーンらしい、フレッシュな部分も健在なので益々これからにも期待したいところです。
4A.M. : Dj Play My Song
シカゴを拠点に活動するボーカルグループ「4A.M.」の新曲『Dj Play My Song』のMVが公開。
2010年にはMixTape『Love Wit A Vengence』を発表している彼らですが、こちらはMVとしては2作目となるもので、まだまだ地道に活動を展開している模様です。
「Pretty Ricky」を彷彿させる男気溢れる泥臭さもさることながら、インディらしい攻めの姿勢が好印象の今作でも十二分に彼らのポテンシャルを感じることができますし、今後注目したいボーカルグループの一つですね。
Jhene Aiko / 3:16 AM
女性シンガー「Mila J」の妹で、「Omarion」の実弟「O'Ryan」との間に娘ももうけている「Jhene Aiko」の復活アルバムに向けた新曲『3:16 AM』が公開されました。
メジャーアルバムお蔵入りから、数年のスパンを経て、昨年発表したMixTape『Sailing Soul(s)』がきっかけで、DefJam傘下のレーベル「Artium」とメジャー契約を結び、今年中にリリース予定の復活作『Souled Out』に向けて着々と準備を進めている彼女。
公開された『3:16 AM』は非常にミステリアスで、彼女の独特な世界観が鮮明に表れている作品になっているのではないでしょうか。
また、日本人のルーツも引いているということで、これから目が離せない存在になることでしょう。
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『New Release』 -【Jeremih / Late Nights With Jeremih(MixTape)】-
Jeremih : Late Nights With Jeremih (Hosted by DJ DRAMA)
『Birthday Sex』や『Down on Me Feat. 50CENT』等が大ヒットし、一気にスターダムへ登り詰めたスーパーセクシーR&Bシンガー「Jeremih」
近年では、ラッパーとのコラボも数多くこなし、今年デビューアルバムをリリースした大型新人ラッパー「Diggy Simmons」の『Unexpected Arrival』には『Do It Like You Feat. Jeremih』が収録され、多方面で手堅く支持されている彼が、Defjamより通算3枚目となるアルバムのリリースに向けてMixTape(Free DL可)を発表しました。
2009年のメジャーデビューアルバム『Jeremih』、翌年には『All About You』と前述のヒットソングも含め
ここ日本でも徐々に知名度を上げている彼ですが、表現の仕方が非常に多彩で、今作のMixTapeでもそのポテンシャルを感じられるような様々なアプローチ基盤に、スムースなR&Bをここぞとばかりに魅せてくれています。
参加アーティストもかなり豪華で、「2chainz」を筆頭に「Gucci Mane」「Fabolous」「E-40」など、スタイルがまるで別格のラッパーをフィーチャリングしているということで、彼の吸収力には驚かされる部分はあったのですが、最終的にはきちんと彼色に染まっていますから、安心して聴くことができました。
Fabolousを迎えた『Ahh Shit』のようながっちりしたヒップホップナンバーから、E-40とYGが軽やかなラップを魅せる『Knockin』のようなメロウチューンまで、バリエーションに富んだ18曲構成になっています。
なんと言っても、このMixTapeの一番の聴きどころは、彼がセルフプロデュースした『Late Nights』でしょう。
「ラップもできるぜ」と言わんとばかりに挑んだこちらの楽曲は、キャッチーとまではいかないものの、彼の良さを前面に生かした"ムーディ"な仕様に。
セクシーなアルバムジャケットもさることながら、シリアス趣向なミッドがなんとも新鮮。聴けば聴くほど味が出る楽曲とはこのことなのでしょう。
そこから見える新たな可能性を元に、揺るぎ無いスタイルでR&Bファンを虜にする彼には、なんの迷いも無いように思えますね。
R&Bフリークに大推薦のこちらは、今年発表されたMixTapeの中で、間違いなく上位に入る完成度の高いものになっているのでは。
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『New Release』 -【Leon Thomas III / Metro Hearts(Mixtape)】-
Leon Thomas III : Metro Hearts
シンガーソングライター、はたまた俳優業など多方面に渡り輝かしい活躍を魅せている、「Leon Thomas III」がデビューミニアルバム『Metro Hearts』をリリースしました。
今作はMixTapeとして無料配信されており、彼のオフィシャルサイトよりダウンロードが可能です。
収録内容はと言うと、MVも公開されている『Forever』を筆頭に、「Drake / Take Care Feat.Rihanna」のカヴァー楽曲など、ポップでキャッチーなナンバーを中心に、哀愁溢れる『Never Look Back』、本格バラード『24/7』とMixtapeにしてはかなり完成度の高い一枚。
また、幻想的なアルバムジャケットに見合った彼のシルキーヴォイスが「Metro(地下鉄)」を爽快に走り抜けます。
普段、この手のポップ調の楽曲を聴かない人でも、息抜きがてらに聴いてみると、意外にも"良い味"が出るのではないでしょうか。
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『News』 - 【BRIGHT妹分!?: Dancing Dollsメジャーデビュー】-
「BRIGHT」「清水翔太」「松下優也」などを輩出している、大阪のダンス&ボーカルスクール「キャレス」から、ニューカマーの登場です。
少女時代、KARA等のコピーダンス「踊ってみた~」を動画サイトにアップしたことがきっかけで、人気を博しているガールズグル―プ『Dancing Dolls』が満を持してSony Musicよりメジャーデビューすることが決定。
「Mii」「Kyoka」「Hono」「Asuka」「Misaki」の平均年齢16歳からなる5人グループで、ネット上でのコピーダンスで名を広げた彼女達はその後、オリジナル曲を中心に大阪、東京を行き来しライブ活動を展開。
まだ初々しさはあるものの、セルフプロデュ―スでダンスの振り付け、構成まで考えるなど、これから益々目が離せない存在になりそうです。
コーラス&グループ「BRIGHT」のデビュー当時を彷彿させるような、"実力派"がデビューするということで各界からの注目度もさることながら、日本の次世代の音楽を担う「ニュージェネレーション」の彼女達。
アイドル路線との狭間は微妙なところですが、まだまだ様々な方向性が見えてくると思うので楽しみです。
また、9月12日にリリース予定のデビューシングル『タッチ- A.S.A.P /上海ダーリン』ではA面のオリジナル楽曲に加え、「オレンジレンジ」の『上海ハニー』をガールズ版にリメイクしたカヴァー楽曲などが収録される予定とのことです。
洗練されたボーカルワークと、グループ名が意味する通りキレのあるダンスで、音楽業界に"ダンドル旋風"が起こるのでは。
エックスエックス(※未収録)
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『New Songs』 -【Adrian Crush / August Alsina / Stevie Hoang】-
Adrian Crush : Thrilla
昨年、2ndアルバムをリリースしたラテン系シンガー、「Adrian Crush」の久々の新曲。
他アーティストの楽曲参加や制作等は、今年に入っても多いみたいですが、こうやって活動していることが見えて嬉しいです。
今作も、Fingazzに認められた実兄「Einztein」のサポートによって完成した一曲ということでかなりのメロウチューンになっていますね。
余談ですが、彼のダンススキルもなかなかのものです。(デビュー当時からダンサー陣も変わってないです)
彼ならではのポップネスな楽曲が今作も炸裂ということで、アルバムにも期待したいところです。
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Augusut Alsina : Sucka Feat. Lloyd
今年、4月にMixTape『The Product』を発表したばかりの期待の若手シンガー「August Alsina」が、来月来日も控えている「Lloyd」を迎えた『Sucka(※Free Download可)』のMVを公開。
こちらは発表したMixTapeに収録されている『Sucka』に、Lloydを参加させるといった形になっているわけですが、ソロよりも断然こちらの方が良いような気がします。
寧ろ、Lloydの歌声にしっくりはまるスロウバラードがより二人の良い部分を引き出していて、ここぞとばかりに堪能できる"R&B"を表現していますね。
まだ、彼自身も19歳ということで、これからの活躍にも目が離せないです。
Stevie Hoang : Before You Break My Heart
8月22日に通算5枚目となるフルアルバム『All For You』をリリース予定の"美メロ王子"こと、「Stevie Hoang」がアルバム収録予定の新曲『Never Change』に続く音源、『Before You Break My Heart』を公開。
自身のTwitterでは「皆が、4つ打ち系やエレクトロなダンスナンバーのR&Bに飽き飽きしていることは知っている。だから、今回のニューアルバムは僕の1stアルバム(This Is Me)に通ずるような"本物のR&Bアルバム"にしたよ」と語っているだけあって、きちんと私達の期待に応えてくれるアルバムになりそうですね。
こちらの新曲に至っても、1stアルバムから彼のこと知っている方にとっては「これこそStevie Hoangだ!」と声があがりそうですが、まさにその通りで。
近年変化し続ける、R&Bというジャンルにおいて、彼がしっかりと方向性を見せてくれる作品になることでしょう。
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SAMUEL / Real
AZIATIX,Stevie Hoang,BIG BANG等々、昨今アジアにルーツを持つアーティストの活躍は輝かしいものですが、そんな中でも「リアル」なメッセージを重要視し、R&B/POPSに魅せられた韓国のアーティストを発見しました。
彼の名は「SAMUEL」
一見「アイドル風」な風格を持つ彼ですが、リード曲『Believe』を聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。
この曲の為に買ったと言っても過言ではないほどですが・・・。
イントロから既に彼の歌声に酔いしれましたが、私達が好きなプロデューサーの中に必ず名を連ねる「Nao'ymt(Jine)」氏、系列の楽曲に思わず飛びついてしまいました。
この部分については、他の意見がある方もいらっしゃると思うので深く追及はしませんが、この『Believe』
に至っては絶対の自信を持っておススメします。
アルバム全体を通しては、インパクト性に欠ける部分はあるものの、「愛」というテーマを元にインスピレーショナルに通ずる楽曲があったりと、彼の「心情」「経験」が非常に鮮明に表現されているものになっています。
また、音楽に対する率直な部分が「一つ一つ」の歌詞にきちんと込められており、それであって奥ゆかしさのある優しい歌声はメロディを押さえつけることもなく漂うように、上手く旋律をなしています。
勿論、アルバムを発売されるまでにも苦労はあったと思いますが、その"苦しさ"を取り留めもなく楽曲に反映できるのは彼の天性なのでしょう。
まさに、「国境を越えた音楽ここにあり」です。
(Biography)
韓国ソウル生まれのシンガーソングライター。
6歳の時に宣教師の両親とともに日本へ移住し、日本語、韓国語、英語を操るトライリンガル・シンガーソングライターとして活躍している。
1: Believe
2: 月明かり
3: Let Me Hear The Voice
4: Interlude
5: On My Knees
6: Sola
ライフクリエイション 2007 8/20
1. Believe
「僕たちは孤独じゃない」
そう彼は私達に訴えかけると同時に、一種のリラクゼーションさえ感じられる今曲は、まるで彼が私達との「意思疎通」を図っているかのような"メッセージ性"のある楽曲になっています。
彼の高音ファルセットもさることながら、架け橋となるようにピアノ音が先導します。
苦しんでいる時、迷っている時、何かを思い出させてくれるようにそっと寄り添う彼の歌声は決して、おこがましいものではなく、「ソフト」にまた、「センセーショナル」に私達に語りかけてくれます。
「愛」とは何かという無限の問いかけに、「信じること」ときっぱり教えてくれるのですから、澄み切った青空のように清々しい。
この手の楽曲は、自身に迷いなどがあるとなかなか聴き手に伝わりにくと思うのですが、それでも聴かせてくれる彼の強い思いは真っ直ぐ過ぎて、こちらにもひしひしと伝わってきますね。
2. 月明かり
映画の主題歌にでも起用されているのではないかと思うのほどの、大衆向けのがっちりしたバラード。
悲しみの先にある淡い恋愛模様を優しく畳み掛けるように表現し、声楽家で牧師でもある父親にインスピレーションされているという彼がスピリチュアルなゴスペル要素も取り入れることにより、"彼らしさ"を全うに形にした楽曲になっています。
日本語ならではの遠回しの表現に変える事無く、思いの丈を楽曲中にふんだんに散りばめたラブソング。
6. Sola
この『Sola』は、日本語表記の『空』と比べると、かなり印象も変わってきますね。
あえて表記を変えることで柔らかいイメージを持たせたこちらは、大海原を彷彿させるような壮大なメロディラインに重ね、終始息を吹きかけた歌詞がまるで風に乗りどこかへ届けてくれるのではないかと期待してまうほどのシルキーヴォイス。
また、楽器一つ一つにこだわることによって強弱もきっちりとつけ、新たに彼のポテンシャルを感じとることができるハートフルな一曲になっています。

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