<Album Review>-【J.Holiday : Guilty Conscience 】-
◆ J.Holiday : Guilty Conscience
大ヒットナンバー"Bed"でお馴染み「J.Holiday」の3rd Album『Guilty Conscience』をレビュー。
2nd Album『Round2』より実に5年ぶりのアルバムリリースとなる本作は、当時のCapitol Recordsの待遇に不満があったとかで、Music Line Groupと自主レーベルHoliday Music Groupからのインディリリースとなっています。
そんな本作のラインナップ、「R.Kelly」や「Musiq Soulchild」などを手掛ける「Lil Ronnie」が全面監修したということで、サウンド面でも時代にとらわれないオーセンティックなR&Bナンバーが充実しており、中でも"MS.Get Around"は個人的に大当たりで絶賛リピート中。(何かの楽曲を彷彿とさせる楽曲なんですけど、思い出せない・・・)
また、タイトル曲"Guilty Conscience"を筆頭に"Thinkin About You"、"Come Back Home"など「マービン・ゲイMeets」なブルージーな楽曲が軒並み肩を並べており、今までのアルバムの中で一番良い味が出ているなあという印象。
それでもこれまで同様に、全体的に大掛かりなギミックがあるわけではないんで、後半あたりで少し飽きるかなって思ったんですけど、アルバムのコンセプトがしっかりしていたのと、収録曲も12曲とアルバムを通して"飽きさせない"工夫がされていたので全く問題なしでした。
何より、彼自身も「俺はR&BアーティストだからR&Bをやる」なんて誇示しているくらいですし、相当な自信作として世に出していることは間違いないですね。 昨年リリースされた「Marques Houston」のアルバム『Famous』なんかが好きな方にはおススメの一枚。
1. Incredible
2. Thinkin About You
3. Cloud 9
4. After We F***
5. Guilty Conscience
6. Ms. Get Around
7. Wrong Turn
8. Home Wrecker
9. Dumb
10. Come Back Home
11. Where Are You Now
12. Heaven
<PICK UP REVIEW>
アーバンなミッドナンバー"Incredible"で幕開けをした本作は期待のままに、2曲目の"Thinkin About You"で90's R&Bファンの心をグッと掴むソウルマインドなサウンドを展開。続いての"Cloud 9"で官能的なR&Bシットを披露。アルバムタイトル曲の"Guilty Conscience"はファルセットを効かせた情緒的なナンバーに。兎に角サウンドがかっこいい"MS. Get Around"で中盤へ突入したかと思いきや、"Home Wrecker"では浮気相手のことを「泥棒猫」と呼んじゃう悪男ぶりをアピールしそのまま後半へ。美しい旋律のバラードナンバー"Come Back Home"で自責の念を唱えた後は、アコースティック調の"Heaven"で思いの丈を力強く熱唱しアルバムを締めくくる。
![]() | Guilty Conscience (2014/01/28) J. Holiday 商品詳細を見る |
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<Album Review>-【EMI MARIA : In My World】-
◆ EMI MARIA : In My World
2012年にラッパー「SEEDA」との婚約を発表し、その後一児の母となった「EMI MARIA」のニューアルバム『In My World』をレビュー。
前作『BLUE BIRD』より約3年ぶりのリリースとなる本作は、先行シングル"You're My Everything"を筆頭に、バラードナンバーからエッジを効かせたダンスチューンまでフレキシブルに彩った全9曲を収録。
そんな本作、前述の通り非常にバランスの取れた作品だなっていうのが初聴の印象なんですけど、アルバム全体をじっくり紐解いてみると、とある3つの楽曲が彼女の"今"を如実に映し出していることに気付きました。
それは、夢追い人としての(Carry On My Way)、妻としての(You're My Everything)そして母としての(I LOVE YOU)の3つ。これ、楽曲を聴いてもらったらわかると思うんですけど、まさに彼女の今の状況やパーソナルな想いにまできちんと繋がっているんですよね。
だから、それを踏まえた上でアルバムを聴くと作品全体としての流れが汲み取りやすかったですし、本作を『In My World』と名付けたのも納得できます。
それにくわえ、本作ではやっぱりその抜きん出たヴォ―カルワークが非常に魅力的でした。所謂、エミマリア節ってやつですかね。このしなやかで艶のある歌声は彼女の武器だと思うんですけど、愛する人ができたことでさらにその声に深みが増しているような気がします。特に"You're My Everything"の上質な耳当たりなんてもう・・・。この曲を聴いただけで、ああ待ってて良かったなって思わされますよ。本当に。
と、まあ熱く語ってしまいましたが、こうやって無事カムバックしてくれて嬉しいですし、新たなスタート切った彼女を応援していきたいですね。「SEEDA」氏あとは頼みますぜ。
1. Carry On My Way
2. DANCE IN THE WORLD
3. WAITING FOR YOU
4. You're My Everthing
5. Mistery Circle~Interlude~
6. HEAVEN
7. SILENT
8. Sweet Memories
9. I LOVE YOU
<PICK UP REVIEW>
本作のプロローグは、「自分の信じた道を突き進む」そんな思いがポジティブに描かれた清々しいミドルナンバー"Carry On My Way"で景気良く幕開け。盟友「DJ NAOtheLAIZA」とのコンビで魅せるのは、疾走感溢れる"WAITING FOR YOU"
前半のミドル・アップナンバーを終え、至極のバラードナンバー"You're My Everything"の登場でエミマリア節全開。アルバム後半、彼女のヴォ―カルが光る"Sweet Memories"は青春時代の情景をフワッと思い起こさせるようなアコースティック調のナンバーに。そして本作のエピローグを飾るのは、我が子へ向けての純愛なメッセージソング"I LOVE YOU"で、エモーショナルにアルバムが締めくくられる。
![]() | In My World (2014/02/05) EMI MARIA 商品詳細を見る |
◆ EMI MARIA : OFFICIAL SITE → http://www.emimaria.com/
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<Album Review>-【TSUYOSHI : Beautiful】-
◆ TSUYOSHI : Beautiful
今年でデビュー5周年を迎え、今もなお唯一無二の存在感を放っている美声シンガー・ソングライター「TSUYOSHI」が9月25日にリリースした3rd Album『Beautiful』をレビュー。
彼がこれまでリリースしてきた1st『ALL ABOUT LOVE』,2nd『Sog For Love』では常に自身のトレードマーク(?)であるハットを被ってジェントルチックに構えているのが印象的でしたが、本作ではそのイメージを一新してワイルドな大人の風格漂うアルバムアートワークを展開。よって理に適ってか本作は男臭い楽曲もチラホラと。例えばリード曲の"Love You Better"では人間の本能的な部分が描かれていますし、中盤の"Secret Lovers"に至っては不倫をテーマにした楽曲になっていて、これまで以上により人間味溢れる楽曲が増えたように感じました。でも、そんな曲さえも彼のセクシーなヴォ―カルにかかれば美化され色気を生むんですから、ずるいなあ。なんて(笑) 何はともあれ、まだまだ進化を続けるTSUYOSHI。これからも応援していきたいですね。
01. Neo Sparkle
02. Love You Better
03. Always
04. Femme Fatale
05. Secret Lovers
06. きみの忘れもの
07. Chu Chu feat. 大神:OHGA
08. そう、君はひとりじゃない
09. 夏の調べ
10. Beautiful
<PICK UP REVIEW>
「Musiq Soulchild / Anything」を彷彿とさせる爽快なナンバー"Neo Sparkle"で本作の幕開け。先行シングル"Love You Better"ではファルセットを効かせたTSUYOSHI節が炸裂。4曲目の"Femme Fatale"はフランス語で「運命の女性・魔性の女」を表す言葉で、男女間の恋の駆け引きを描いた大人の恋愛ナンバー。バイリンガルラッパー「大神:OHGA」を迎えた"Chu Chu feat.大神:OHGA "はレトロチなアーバンサウンドが特徴的で思わず体を揺らしてしまうディスコチューン。 彼のシルキーな歌声が優しく包み込んでくれる"そう、君はひとりじゃない"はTSUYOSHIらしい純朴な恋愛観が織り込まれた至極のバラッドに。
そして、アルバムを締めくくる表題曲"Beautiful"はAOR調なメロウナンバーで、本作のアプローチの豊かさに感心させられた次第です。
![]() | (2013/09/25) TSUYOSHI、大神:OHGA 他 商品詳細を見る |
◆ TSUYOSHI OFFICIAL SITE→http://tsuyoshi-music.com/
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<Single Review>-【三令(mirei) : My Song】-
◆ 三令 : My Song
今年21歳を迎えた千葉県出身のシンガー・ソングライター「三令(mirei)」が、メジャーデビューシングル"My Song"をリリース。これまでにクラブシンガーとして活動を展開する傍ら、「板野友美」「少女時代」等の楽曲にバックボーカルで参加するなど、その実力は業界の折り紙付きなわけですが、今作はとにかく彼女の感情描写の上手さ、そして頭ひとつ抜きんでたその伸びのある歌声が、非常に輝きを放っているように感じました。
まず表題曲の "My Song"なのですが、「夢を叶えるために家出をした経験(オフィシャルブログより)」など、過去のバックボーンから昇華されたワードが歌詞中に多く織り込まれているので、彼女のこれまでのパーソナルな心情が繊細なまでに伝わってくるのですよね。それであって、力強く歌うその姿勢は決して荒々しいものではなく、等身大の自分を表現しているからこそ、彼女の温厚な人間味がしっかりと表れています。
また、カップリング曲の"Tell me what you want!!"は、R&Bフレイヴァをくわえたサウンドに彼女のフェミニンな要素も相まってか、キャッチーな親しみやすい楽曲に仕上がっています。こういった点を踏まえた上でも、彼女の器量の高さは計り知れず、今後どういった方向性を見出していくのか楽しみですね。
1. My Song
2. Tell me what you want!!
3. My Song(Instrumental)
4. Tell me what you want!!(Instrumental)
Bellwood Records 2013 6/26
◆ライブ情報
7/15(月・祝)ららぽーと柏の葉 2Fセンタープラザ
(13:00~/15:00~)
7/20(土)あびこショッピングプラザ
(13:00~/15:00~)
(13:00~/15:00~)
7/20(土)あびこショッピングプラザ
(13:00~/15:00~)
◆三令 OFFICIAL BLOG http://ameblo.jp/miree1127/
◆三令 Twitter https://twitter.com/MIREI_Singer
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<Album Review>-【KEITA : SIDE BY SIDE】-
KEITA : SIDE BY SIDE
ヴォーカル&ダンスグループ「w-inds」のメインヴォーカル、「橘慶太」がソロプロジェクト"KEITA"の発表を行ってから約半年。そのダンスミュージック、R&Bに対する熱い思いを見事に体現したソロアルバム『SIDE BY SIDE』が、満を持してリリースされた。 今作は、既発シングル曲の "Slide‘n’Step"を筆頭に、本人が今作の中でもお気に入りだと語る「Hey Love」やラッパーの「AKLO」を迎えた"MAGIC" 等のコラボ曲をくわえた全13曲を収録。
KEITA持ち前の、鍛錬されたハイトーンヴォイスがフレキシブルさを発揮した今作は、本来の「w-indsの橘慶太」としてのイメージからは一新して、自らの意志で開拓したアーティスト"KEITA"を鮮明に印象付ける作品と言っても過言ではないはずで、彼の長身を生かしたパフォ―マンスやダンス技術は「w-inds」と同様に高クオリティなものが引き継がれいるにしても、ここまでヴォ―カリストとしての魅力、品格を伝えるため、自らのアイデンティティを妥協することなく追求した作品になっているとは思いもよらなかった。それなのに、決して野蛮ではないスマートな手法は、いち男性としての知性と色気を兼ね備えていて、感心させられっぱなし。う~ん言うことなし!
1. Turn it up
2. Slide‘n’Step
3. Shame on me
4. Magic feat.AKLO
5. Nice & Slow
6. Hey Love
7. Thinking of you
8. Get U Back feat.AISHA
9. broken hearted passenger
10. Side by Side
11. Beautiful Lie
12. One More Time
13. Slide‘n’Step -Extended Mix- feat.SKY-HI(AAA)
![]() | (2013/06/05) KEITA 商品詳細を見る |
PONY CANYON 2013 6/5
<Pick Up Review>
アルバムのプロローグを飾るのは、バウンシーなクラブアンセム"Turn it up"
続く"Slide‘n’Step"は今井了介プロデュ―スによるダンサンブルなナンバーで、今作からの第一弾シングルとしてリリースされたKEITAの意志表明とも言える楽曲。
"Shame on me"はブリッジ部分でのシャフトが印象的な4つ打ちエレクトロチューン。
中毒性のあるサウンド構成に彼のファルセットが光る"MAGIC feat.AKLO" はラッパーのAKLOを迎えたことでさらにスパイスの効いた仕上がりに。
R&Bシンガー「Naoki」作曲による官能的な"Nice & Slow"は、彼のR&Bに対する思いをストレートに表現したスロウジャム。
US R&B仕様なサウンドアレンジが清涼感を放ち、彼のハイトーンヴォイスと上手くマッチングした今作一の佳曲"Hey Love"
彼の巧みなヴォ―カルワークとAISHAのソウルフルな歌声が、恋愛の焦燥感を昇華させたミディアムナンバー"Get U Back feat.AISHA"
彼の尊敬するアーティストとして以前から名前の挙がっていた「Justin Timberlake」を彷彿させるスマートな歌詞にスタイリッシュなサウンドの"broken hearted passenger" トラックプロデュ―スは「SUNNY BOY」と「Matt Cab」のコンビ。
自身で作詞を担当したアルバムタイトル曲の"SIDE BY SIDE"は壮大なバラードナンバーで、彼の鍛錬された歌唱技法が随所で感じられる楽曲である。
◆ KEITA OFFICIAL SITE http://keita-official.tv/
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